沼津女子大生殺害事件は、2020年6月27日13時20分ころ、山田未来さん(19才)が、沼津市内の自宅近くで殺害され、堀藍が逮捕されました。

被害者の山田さんと堀は、事件当時、三島市にある日本大学国際関係学部の2年生でした。(2019年4月に

入学しています。)

堀は、山田さんに一方的に想いを寄せ、LINE などで

約800回もアプローチしましたが、ブロックされて、

相手にされなかったことから犯行に及びました。

山田さんは、2020年1月に沼津警察署にストーカー被害として相談してましたが、これといった措置が取られること無く、殺害されました。

また、日本大学国際関係学部は、被害者、加害者ともに同学部の学生であるのに、傍観者的な対応で、コメントも出してません。

堀被告は、殺人罪などで起訴されましたが、精神鑑定が行われ、翌2021年7月5日に静岡地裁沼津支部で裁判員裁判の初公判が開かれました。

被告が罪状を認めたので、検察側、弁護側ともに量刑を争うことになりました。

検察側は、被告者に49箇所の傷を負わせて死亡させた残忍な犯行でありとして、無期懲役を求刑しました。

弁護側は懲役22年を求刑しました。

7月13日の判決公判では、懲役20年でした。


検察側は、一審判決を量刑不当として控訴しました。

東京高裁の控訴審は、2023年2月10日に初公判、3月15日に判決公判がありました。

静岡地裁沼津支部の懲役20年が支持されました。


一審は裁判員裁判で、弁護側が懲役22年の有期刑を求めたのに、判決は懲役20年でした。東京高裁の判決も

懲役20年でした。

類似事件と同じ量刑を踏襲するだけなら、プロでない裁判員や被害者参加の制度もあまり意味がないように

思いました。