中3の6月に運動会があり、400m走に出ました。トップで走っていたのですが、第4コーナー(最終コーナー)で、バテが来たのと、接触で転倒して膝から下を派手に擦りむきました。血と土が混じってドス黒なっていました。
1年次の担任だったHU先生に「救護班のテントがあるから行って消毒してもらえ」と言われました。
救護班へ行くと保健のK先生と生徒会役員の女子3人がいました。3人は、生徒会長Yと私が相談して決めました。
副会長のNが「途中までトップだったのに惜しかったね」と言いました。
彼女のMは心配そうな表情で黙ってました。
K先生が「そこに仰向けになって」と言った。
私は指示どおり、仮設ベッドで仰向けになった。
気の利くOが救急箱から消毒液のボトルとガーゼを取り出してK先生に手渡した。
K先生が「ずいぶん、派手に擦り剥いたわね」と言って右膝から膝下まで消毒し、血や土を拭き取ってくれた。
「先生、その消毒液、えらく滲みますね。ズキズキします」
「男の子だから、我慢しなさい」
「先生、僕がイタイ、イタイと泣き出したら、どうしますか?」
K先生はちょっと考えて「そうねえ、もっと泣け、もっと泣けと言うかも。意地悪して」と言った。
N、M、Oがそれを聞いて笑った。私も、つられて笑った。
私は「心配、御無用」と言って、救護班のテントを後にした。
運動会のことは、下記の自費出版した本の第1章 札幌市立美香保中学 pp.68〜69 に書きました。
大坂谷吉行著「東大入試中止1969 ある受験生カップルの軌跡」
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第1章 札幌市立美香保中学
第2章 札幌南高校
第3章 北海道大学(北大建築)
第4章 東京大学大学院(東大都市工)
2019年1月20日付け朝日新聞「天声人語」で
自費出版が紹介されました。
難関大学志望者及び両親は必読‼️