市議会議員が足りない、16議席なのに当選15人 極めて異例な選挙の背景は 広島県大竹市
8/8(火) 7:42配信中国新聞デジタル
大竹市役所であった当選証書付与式
6日に投開票され、18人の候補者で争った広島県大竹市議選(定数16)は、得票数で16番目の候補者が公選法に基づく法定得票数に届かず、欠員1の定数割れとなった。
極めて異例のケースで、低投票率や、過疎高齢化による地方議員のなり手不足が背景にあるとみられる。
【一覧】大竹市議選の当選者
大竹市役所で7日にあった当選証書付与式。
当選者の内訳は現職10人、新人5人。集まった15人からは「まさか欠員が出るとは」「定数削減の議論は避けられない」などの声が出た。
1954年の市制施行以来の市議選で初の事態。中国地方5県の各選管などによると2021年10月の鳥取県倉吉市議選に次いで2例目となる。
今春の統一地方選では滋賀県日野町議選、東京都瑞穂町議選、長崎県長与町議選で同様の欠員1が生じた。
今回、クローズアップされた法定得票数。
市議選の場合、有効投票数を定数で割った数の4分の1で線を引く。これ以上なければ当選人と認められない。
大竹市議選では有効投票数は9545票で、法定得票数は149・141票。16番目の候補者は144票で6票足りなかった。
広島修道大国際コミュニティ学部の沢俊晴教授(地方自治)は「トップ層と下位の票差が大きく、支持基盤の有無が顕著に出た。投票率が大幅に下がり、特定の支持候補を持たない浮動票が少なかった」と指摘。
今回の投票率は43・77%で過去最低だった前々回(15年)の60・66%を16・89ポイントも下回った影響が大きいとみる。
市選管によると、市議の欠員が生じた後に市長選がある場合は同時に補選を行う。
一方、欠員が定数の6分の1を超えた場合、独自に補選をする。同市議会では3人以上の欠員が条件。現市長の任期が満了を迎える26年6月まで補選の予定は現時点ではない。中国新聞社
以上引用
無投票での欠員じゃなくて、投票ができての欠員。
投票率と、得票数が、リンクしてこのような形のことが起こるんだ。