カジノ@あの元首相を育てた「ハマのドン」がカジノを阻止したワケ ドキュメンタリー映画公開  | 堺 だいすき ブログ(blog)

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あの元首相を育てた「ハマのドン」がカジノを阻止したワケ ドキュメンタリー映画公開 


「自民はやりたい放題」菅義偉元首相(左)と藤木幸夫さんの記念写真=「ハマのドン」から、©テレビ朝日 


横浜港のカジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致に反対し、2021年8月の横浜市長選を市民とともに闘った港の男を追ったドキュメンタリー映画「ハマのドン」が5月5日、東京や横浜などで公開される。


松原文枝監督(56)は「国策に挑んだ市民による『主権在民』の力や大切さが描かれている」と語る。(野呂法夫) 


  主人公は横浜港ハーバーリゾート協会会長の藤木幸夫さん(92)。


長年、港湾事業者の元締的な存在で「ハマのドン」の異名を持ち、横浜選出の菅義偉元首相の「育ての親」で知られる。 


 ◆トランプ氏を支援するカジノ王の利権 


 倉庫荷役の役目を終えた山下ふ頭の再開発計画案に安倍政権が進めるIRが浮上。


藤木さんは当初は推進側だったが、ギャンブル依存症の怖さやトランプ米大統領を支援する世界のカジノ王が日本進出で狙う利権などを知る。 


19年8月、当時の林文子市長が会見で「白紙の状態」を撤回し、IR誘致を表明。港の苦難の歴史を知る藤木さんは「港でばくちはやらせない」と怒り、カジノ阻止に立ち上がった。市民は誘致反対の署名活動で19万筆を集めたが、市議会は住民投票条例案を否決した。 


決戦の場は真夏の市長選に移り、藤木さんは、菅首相らが推す「誘致取りやめ」の 小此木 おこのぎ八郎元国家公安委員長、4選を目指す林市長と全面対決。


「IR反対」を掲げる元横浜市立大学教授の山中竹春・現市長を支援し、IR誘致の撤回や菅首相がわずか1年で退任するまでをカメラは追う。 


 ◆「権力の咲かす花は毒の花」 


今月22日、横浜市内で上映会が開かれ、藤木さんも登壇。17年市長選で林市長からカジノの件で相談された際に「『林さん、白紙でいくことに決めようよ』と私が言ってできた言葉が白紙なんです。だけど白紙を撤回するときに電話の1本もなかった」と明かした。


現在の政治状況についても「権力は腐る。権力の咲かす花は毒の花でカジノを巡っても同じことが起きていた。今の自民党はやりたい放題。反省しなきゃダメですよ」と苦言を呈することを忘れなかった。 


  テレビ朝日に勤める松原監督は、看板番組「報道ステーション」でチーフプロデューサーを務めるなど同局のジャーナリズムを支えた。


21年市長選について「最高権力に立ち向かい、リスクを背負って闘う行動が人の心を動かし、その力が連鎖していった」と総括した上で、「選挙で勝てば民意を得たりと数の力で強引に推し進める今の政治に対して、市民の手で変えることができることを共有できたらと思う」と力を込めた。 


  上映は新宿ピカデリー、渋谷・ユーロスペース、横浜ジャック&ベティ、横浜シネマリンなど。