国道41号に設置された可搬式オービス(下呂市で)
岐阜県警下呂署は、下呂市の幹線道路・国道41号で、持ち運びが可能な速度違反自動取り締まり装置(可搬式オービス)の運用を始めた。
新型コロナウイルスの感染拡大で外出を控える人が増え、人身事故が減る一方で、道路がすいているために速度違反は増える傾向にあるという。
同署は「重大事故が起きる恐れがある」と警戒している。
県警は2016年から可搬式オービスを導入。
通常の速度取り締まりのように、違反車を誘導したり、反則切符を交付したりするスペースが要らないため、主に生活道路や通学路で2台を運用している。幹線道路への設置は異例という。
同署によると、下呂市内の今年の人身事故は16日現在8件で、昨年同期より8件減った。
一方、国道41号では緊急事態宣言以降、交通量が減ったことで、かえって制限速度50キロを大幅に超える違反車が目立つ。
同署では当分の間、国道41号に可搬式オービスを設置して速度違反に目を光らせる。設置箇所の約200メートル手前には「速度違反自動取締中」の看板を掲示し、ドライバーに注意を促す。