大分県教委汚職事件 100人にアンケート 「教員生活に影響」6割 | 堺 だいすき ブログ(blog)

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大分県教委汚職事件 100人にアンケート 「教員生活に影響」6割  



教員採用試験などを巡り不正が横行した「大分県教委汚職事件」は発覚から、14日で10年になる。

大分合同新聞は県内の現役教員100人にアンケートを実施。9割以上が事件を記憶し、約6割が「自分の教員生活に影響を与えた」と答えるなど、教育界に深い傷痕を刻んでいる。

(21面に関連記事) 事件を「鮮明に覚えている」と答えたのは全体の半数に及び、管理職を含む50~60代は約7割(39人中26人)に達した。30代は23人全員が忘れておらず、10年前は大半が学生・生徒だった20代も7割以上(11人中8人)が知っていた。 

20代の女性小学教諭は当時、大学1年だった。「新聞記事で事件を知った。私が進もうとする道が大変なことになったと恐怖を感じた」と振り返る。 自身の「教員生活に影響を与えた」と感じたのは58人。

20代は11人のうち7人、30代は23人中13人が該当、若い世代ほど衝撃が大きかったことがうかがえる。

 中学の女性教諭(39)は「当時、臨時講師をしていた。採用試験への不信感があり、他の道を考えた」。

40代の女性高校教諭は「信頼を落とした。保護者や周囲からの風当たりが強くなった」と声を寄せた。 

県教委はこの10年間で、再発防止を目的に試験制度や組織の改革を進めた。

現在はほぼ全員が「人事や採用で口利きを見聞きしたことがない」と答えた。 事件は終わっていない。今も民事裁判が続き、不正の温床とされた「口利き」は関与した人物が特定されないままだ。全容解明には至っていない。 

アンケートでは「真相を明らかにしてほしい」と17人が記述し、40代の男性小学教諭は「組織を守るための行動が見え隠れしている。県民の信頼回復につながらない」と指摘した。

<大分県教委汚職事件> 2008年6月14日に発覚。教員採用や管理職人事を巡って口利きや賄賂(商品券、現金)の授受があったとして県教委幹部や校長、教頭ら8人が贈収賄の罪に問われ全員有罪となった。

07、08年度採用試験で県教委幹部による点数の改ざんが判明。不正合格と判断された08年度の21人が辞職や採用取り消しとなった一方、07年度はデータの信用性が低いとして処分はなかった。

県議や教育関係者らの関与が取り沙汰されたが、口利きをした人物はほとんど明らかになっていない。 アンケートの方法 5月末~6月上旬に記述や聞き取り方式で実施した。設問は9項目。県内の小学38人、中学30人、高校25人、特別支援学校7人の現役教員計100人(男性72人、女性28人)から無記名で回答を得た。年代は▽20代 11人▽30代 23人▽40代 25人▽50、60代 39人▽不明 2人。