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滋賀県近江八幡市が去年行った福祉施設の運営法人の公募をめぐり、市議と市民らが、手続きが不透明だとして14日、市議らが住民監査請求を行いました。
「ベールに包まれている部分がある。それを解き明かしたいと思い監査請求をしました」(住みよい近江八幡市をつくる会 近藤恭司さん)
監査請求を行ったのは、近江八幡市の市議と市民らです。問題とされている公募は、去年7月、障がい者福祉施設の運営法人を募集したものです。
建物は無償譲渡、土地も30年間無償で貸し付けるという条件でしたが、公募の期間が21日間だったことに疑問があると言います。
地元で障がい者施設を運営する法人も
「少なくとも半年とか1年ぐらい前から、それぞれの法人が事業計画を持っていないと、そんな簡単にわずか20日間でできるようなものではないというふうに思いました」(地元の福祉法人)
この地元業者は応募を断念し、結局、公募に応じたのは岡山県の福祉法人一社のみでした。
また市議らが疑問視している点は他にもあります。まず、当時の冨士谷市長が公募の8か月前に、この岡山の法人を視察していたということです。さらに市が県に提出していた計画書では、公募前にもかかわらず、すでに岡山県の法人の名前が書かれていたのです。
手続きに問題はなかったのか、冨士谷前市長に直接聞きました。まず21日間という公募期間については?
「別に近江八幡市だけでなく甲賀市も同じことやっている。あそこも21日間。決して長いとも思わないし、短いとも思いません」(近江八幡市 冨士谷英正前市長)
また公募発表前から議会などで計画を公表していて、準備は可能だったといいます。では事前に県に提出した計画書に岡山県の法人名があったことについては?
「誰がどこでいつから何をするか、これを言えというのが厚生労働省なんです。その時には名前を借りるのは、全国どこでも同じやり方。近江八幡市だけじゃない。僕が見に行った良いところだから、名前借りようということで借りているだけ」(近江八幡市 冨士谷英正前市長)
冨士谷前市長は当該の施設が、複合的な機能を持った市としては初めての規模の施設だったために、同様の機能を持つ施設として岡山県の法人を視察したといい、書類の名前は手続き上借りただけで問題はないと主張しました。岡山県の業者も電話取材に対し…
「公募の内容は事前には知りませんし。HP上の公募で初めて知りました」(公募に応じた法人の施設管理担当者)
21日間という公募期間についても、事前に施設の場所や設計図が指定されていて手間が少なく適切だったと説明しました。
以上引用
堺市でも、不透明な公募は、少なくない。
しかし、誰も、問題化しない。
さらに、それが当たり前だと、職員間じゃ、当たり前になっている。