東海テレビ
三重県警の警部補が、最高裁が「ＧＰＳ端末の捜査は違法」とする判決を出したあとも、個人で買ったＧＰＳを捜査対象者の車に取り付けていたことがわかりました。 三重県警本部の捜査三課の４３歳の男性警部補は、暴力団関係者らによる自動車窃盗事件の捜査をしていた今年４月、四日市市内の路上で捜査対象者だった男性の乗用車の底に、個人で契約していたＧＰＳ端末を取りつけました。 今月上旬、この捜査対象者が盗んだ車を運んだ疑いで他県の警察に逮捕された際、「自分の車にＧＰＳが取り付けられていた」と供述。端末の契約者名から三重県警の警部補が取り付けたことがわかりました。 今年３月の最高裁判決のあと警察庁はＧＰＳ捜査を禁止する通達を出していて、三重県警は警部補からさらに詳しく事情を聴くとともに「不正な捜査が行われたことは誠に遺憾ですべての職員に指導を徹底する」とコメントしています。