ついに内川にオフィス開業 | 学知にあらず~towel-monkey

ついに内川にオフィス開業



ついに、あこがれだった「町家のオフィス」が現実のものとなった。

曳山が通る街道筋に面した古い町家を譲っていただき、オフィスとしてリノベーション、5月9日に新天地での営業を開始。
この建物との出会いは、古民家を調査する仕事の対象物件だったことにはじまります。すでに売りに出されていて、何組かの方が見に来たそうですが、買い手が決まっていなかった。その時は「調査をする」というミッションで関わっていたため、ここで仕事をすることになるとは当時想像もつきませんでした。

その一方、妻の会社、ワールドリー・デザインの事務所として、空き家になっている町家を見つけるというミッションをもらっていて、いい物件を探している途中でもあった。妻は以前二人で視察に行った丹波篠山で、女性の代表が務める会社の町家オフィスを見て以来、絶対に、内川に町家オフィスを持つんだと強く決心をしたのでした。
最初は、こじんまりとした建物をイメージして探していたため、この町家は大きすぎると決めつけていた。ところが、我が社も入居するし、イベントスペースもあったほうがいい、蔵も書庫に使える、細い通路で内川につながっている、などと冷静に考えてみると、かなりドンピシャな物件だった。

持ち主さんに譲っていただきたいという話を持ちかけたら、最初は戸惑っていたように思います。売りに出すとは言いながらも、本当にこんな古い家を人様に売っても良いものか…買った人が後で後悔するんじゃないか…と心配だったと、オフィスを見学されてから、当時の心の内を明かしてくれました。

物件が見つかったものの、施主となる妻の会社が融資を受けて建築するとなると、この町家をリノベーションするような予算を工面できるのかが心配だった。さらに言えば、ちゃんと返済していけるのかという心配もあった。この建物にするかどうかは、妻が決めることだったけど、僕の直感は「ここにすべきだ!」でした。

ですが、プロデュースを任された身としては責任があります。一度、建物を妻に見てもらって、その後は、ご近所さんの雰囲気も良いし、観光駐車場も近いし、仲良しのNPOさんの事務所も近いし、内川につながっているし、立派な蔵があるし、等々と妻にセールストークしてみたが、彼女は「(判断は)任せた!」と言って、その後の成り行きを見守り、売買契約の日に持ち主さんと会い、ポンと判子を押してしまった。なんて男前なんでしょ。

僕が経営するカフェの六角堂に続いて、今度は妻の会社と言えども、他人様の事務所のプロデュースをすることになり、この上なく幸せな気分を味わうことができた。
途中段階の様子は、マチザイノオトで紹介してます。


ひとまず、神様、ありがとう。