永遠の夜 ~ 1087夜 3.11 あの日 | 永遠の夜 ~ 永遠のつぶやき ~

永遠の夜 ~ 永遠のつぶやき ~

街の片隅で 小さな店のママをしています。
日々の 小さな出来事を 綴ってます。
今夜も 店の看板に 灯りをともします…。


永遠です。


震災のあったあの日は  ある駅ビルにいた。

遅いランチを、と 車を走らせたけど、
急に行き先変更して、駅ビルに行った。


あのまま 行き先を変更せずに その店に
行ってたら  きっと大怪我していた。
その店や、周りの店の天井が 老朽化もあって
地震で落ちてきたから。

あの日は  長崎から帰った彼と会ってた
(今の彼ではない人)


奇跡的に  震災に合いながらも 停電し
天井や壁の落ちた駅ビルから 脱出し
地下に停めた車も  非常口から回って
出すことができた。


駅ビルの壁に  大きなヒビが入っていた
ニ度目の揺れで  隣のビルのガラスが
降ってきたのも目撃した。

街の中は 停電し  信号も消えていた。


怪我もなく、事故も無く 不安になりながらも
自宅へと帰りつく事ができて腰が抜けそうになった。


不安だらけな顔した猫息子が  私の部屋の
押し入れから出てきて 抱き締めた。

猫息子に  1人、地震を体験させてしまった事を悔やんだ。


あの日、生きていられたことを 奇跡だと
思った。


そして、今も生きている私は何がある?


あの日  手を引いて一緒に避難した彼は
過去の人になってしまってる。

あの日 強く抱き締めた猫息子も亡くなってる


奇跡だと思ったあの日

3.11