こんにちは。今回は土器の種類と使用法について講義します。
実は土器文化は数時代に渡って続いてきました。
土器以外の講義は3・4・5・6・8・9で講義します。
3講 旧石器時代
4講 縄文時代
5・6講 弥生時代
8・9講 ヤマト政 乙巳の変まで
では始めましょう。
まずは縄文土器からです。
縄文土器は縄目があり、厚くて、もろくて、黒褐色なのが特徴です。
なぜもろいのですか?
それは低温焼成だからです。低音焼成だと土器の芯まで固まらないのです。
縄文土器の時代は草創期、早期、前期、中期、後期、晩期に分かれます。
草創期は丸底の土器が多かったのですが、丸いと立ちませんから早期では尖底になりました。尖っているので地面に刺して使っていたと考えられます。前期では平底が増えました。尖っていると確かに立ちますが穴を掘るのが大変だったのでしょう。中期には火焔型土器という派手な形をした土器が出ました。後期には急須型土器(注口土器)が出ました。しかし、晩期にはシンプルな土器になりました。恐らく火焔型土器や急須型土器(注口土器)は作るのが大変だったのではないかと思われます。
また、草創期の縄文土器は世界最古の土器だということは試験で聞かれることがあります。
↑草創期の土器は丸い
続いては弥生土器です。
弥生土器の土器の種類は甕、壺、鉢、高坏、甑に分けることが出来ます。弥生土器は縄文土器とは違って、用途別に使われました。
甕(かめ)は煮炊き用の土器です。
壺(つぼ)は貯蔵用の土器です。
鉢(はち)と高坏(たかつき)は盛り付け用の土器です。
甑(こしき)は米を蒸す用の土器です。
弥生土器は薄くて、硬くて、赤褐色なのが特徴です。
なぜ硬いのですか?
それは高温焼成だからです。高温焼成は芯まで固まるからです。
大和時代初期には弥生土器の改良(進化)した土器が現れました。土師器(はじき)と言います。また古墳時代に朝鮮から伝来した土器のことを須恵器(すえき)と言います。
以上で講義を終わります。どうしても覚えられない単語はその単語の意味も含めて5回くらい音読すると良いでしょう。