日本を代表するピアニストであり
世界的にも広く愛されていらした
中村紘子先生が7月26日にご永眠されて
今日が四十九日となります。
サントリホールで開催された
「偲ぶ会」にはご主人様である
作家の庄司薫先生はじめ、各界の芸術を愛される方々がお集まりになられました。
若輩ながらも出席させて頂いた私達夫婦。
長女が産まれた時、病院から主人が真っ先に報告のお電話をしたのも先生ご夫妻でした。
たくさんのお誕生日祝いの
お花に囲まれて
目を閉じられた中村先生。
このご縁を頂いたのは
義父である君島一郎のおかげです。
義父が亡くなった時
31歳と30歳だった
私達夫婦をリサイタルやご自宅に
お招き下さり
精神的に支えて下さったことに
今更ながら感謝するしかなく
恩返しする機会を失ってしまいました。
あの頃の中村紘子先生が
ほぼ…今の私達の年齢と同じ事に
気付き……
先生ご夫妻のお姿と比べて
情けないことです。
サントリホールの高い天井に響き渡る
中村紘子先生のピアノ。
ピアノは無限の可能性を秘めた
打楽器なんだ…と先生の指の動きを見て思った事をはっきりと
思い出しました。
中村先生のご冥福をお祈り致します。