私が初めてパニック発作を起こした時のエピソードを話したいと思います。
初めての発作は電車の中での事でした。
母と二人で乗っている時、言葉には言い表すことのできない不快感が急に襲ってきました。
それは一瞬で大きくなっていき、眩暈、息苦しさ、動悸など、他にも様々な症状が現れ、
「倒れてしまうのではないか。」「死んでしまうのではないか。」と、とても大きな不安が
ありました。その場は別のことに意識を向けなんとか耐えたのですが、別の日に電車に乗ると、
また同じ症状が現れたのです。それ以来、恐怖で電車を避けるようになりました。
次に発作が起きたのは仕事での研修中の事でした。
立って作業をしていると、また電車の時と同じ症状が現れたのです。その時も、
「倒れてしまうのではないか。」「死んでしまうのではないか。」と同じ不安を抱えていました。
なんとか手早く作業を済ませ、急いで椅子に座りました。椅子に座って倒れてしまう不安から
解放された為か、眩暈などの症状はすぐに治まりました。
これらのことがあってからと言うもの、どこへ行くのも不安で仕方がなく、ほぼ引きこもり状態に
なってしまいました。
パニック障害の問題は、いつ発作が起きるかわからない事と、予期不安という厄介なものがついて
回ることです。予期不安とは、「また発作が起きるのでは・・・。」という不安によって引き起こ
される不調のことです。私も予期不安があり、一度発作が起きた場所へは行くことができません。
もしそこへ行ってしまうと、また発作のような症状が出てしまうからです。怖くて仕方がありません。
今では職に就くこともできず、定期的に病院へ通っています。
心当たりのある方は、できるだけ早く病院へ行くことをお勧めします。放っておいても治るものでは
ないですから、行動範囲が狭められてしまう前に何かしらの対処を心がけた方が良いと思います。