こないだイコラブLVを観に行った際、全く別に、映画館で苦い失敗の記憶も蘇ってきた。

筆者は、映画館で映画を観ることが少ないから記憶の彼方に封印していたのが、「なんかここ来た覚えあるぞ」と思った瞬間にトラウマがフラッシュバックしたのだ(大袈裟)。


今はその手のファンも多いのではないかと思うが、コナンは、「黒の組織」回しか見ないことに決めている。

スピンオフやサブキャラがアメーバのように増殖し、無限に巨大化し続ける制御不能の怪物になっているからだ。

安室でも赤井でも他のサブキャラが出てきてもいいが、ともかく「黒の組織」との対決が少しでも結末に近づいて欲しい、と強く願うばかりなのだ。


そこで同映画館での失敗談なのだ。

筆者が間違えたのは、「緋色の弾丸」(2021)だった。

情弱の、というかコンテンツに関して予め先入観を持たない為に、通常あまり下調べをしないで観に行く筆者は、何をとち狂ったのか、「黒の組織」回と勝手に思い込み、のこのこ観に行ってしまったのである。

(勘違いの根源は、タイトルの「緋色の…」にあったかもしれない。コナンレギュラーシリーズにおいて、「緋色の…」と冠した一連の「黒の組織」重要回がかつて存在したからだ。それを制作側で狙っていたなら確信犯だが)


コナン映画としては無難な面白い映画だったかもしれないが、そんなことは問題ではない。

根拠なく「黒の組織」回と思い込み、のこのこ映画館まで来て見てしまった自分自身の間抜けさが許せなかったのである。


教訓ではあるが、例えばこないだのワンピース映画「red」のように、「結末に近づきます」と明言されたものだけを観に行くしかないかもしれない。

最大の恐怖は、スピンオフを片付けるのに手間取るあまり、青山剛昌先生が結末を描く前に死亡してしまうことだ。