株式オープニングコメント | 投財堂のドタバタ妄想録

投財堂のドタバタ妄想録

兜町という聖地へ
夢を求め 金を求め彷徨う・・・
市場放浪記、改め・・・・・ドタバタ妄想録。

上昇もフラストレーションの強い相場展開

 28日のNY市場は大幅上昇。ダウ平均は212.67ドル高の11715.18、ナスダックは29.18ポイント高の2411.64で引を終了した。第2四半期GDP改定値が3.3%と予想を大幅に上回ったことや、原油価格の下落を好感して終日堅調な展開となった。セクター別では銀行や各種金融が上昇する一方でエネルギーが軟調。シカゴ225先物清算値は大証比235円高の13005円。ADRの日本株は富士フイルムが下落したほかは、コマツ、日電産、松下、ソニー、TDK、京セラ、トヨタ、ホンダ、キヤノン、三井住友など、対東証比較(1ドル109.49円換算)で全般堅調。
 NY市場の上昇を背景にシカゴ先物は13000円を回復しており、短期ショートカバーを交えたリバウンドの流れが優勢となりそうだ。これにより、テクニカル面ではこのところのボックス上限として意識されているボリンジャーバンドのマイナス1σ(12820円レベル)を上放れることになり、これがサポートとして機能するかが注目される。ただ、25日線が位置する13050円レベルを意識するというよりは、一目均衡表の転換線が12950円レベルに位置しているため、これが抵抗線として意識されることになろう。また、NY市場の上昇を背景にリバウンドをみせるものの、月末要因から指数連動でのインデックス売買に限られると考えられ、参加者不在の中で方向感の掴みづらい相場展開が続くと考えられる。ロシアの地政学リスクなども警戒されているため手掛けづらく、指数の上振れがみられる中で、収益に結び付きづらいフラストレーションの強い相場展開となりそうだ。また、シカゴにサヤ寄せしたとしても週初の価格水準であるため、相場反転とみる向きはなさそうである。

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