ウィルヘルム山 登山編②
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↑パーソナルガイドの ノルペットさんと

花崗岩が隆起してできたビスマルク山脈最高峰の山 ウィルヘルム山(4508m)に登ってきました。
この山は、ワンディケ族が守っている山で、精霊が宿る聖なる山といわれています。

月30日> 晴れ こんなことってないです。ずっと好天ですラブ
小屋(3570m)からウィルヘルム山(4508m)往復
【装備】日帰り装備(ストックを持参しましたが結局使いませんでした。)➕冬用厚手ウール手袋、ゴム手袋、水はお湯を含め2リットル(1リッター位をパーソナルガイドに持ってもらいました。) 行動食、リップクリーム、日焼け止め必須
【服装】上半身→メリノウール長袖下着、長袖シャツ、カッターシャツ、薄めのフリース、ヤッケ代わりのレインウエア、毛糸の帽子 ネックウオーマー(帽子キャップ、ダウンのベストも持参)
下半身→スポーツスパッツ、昨日と同じパンツ、スパッツ、靴下、登山靴
前日23時30分に起きて、夜中0時に朝食(ラーメンか、おにぎりとインスタント味噌汁)。何とか口に押し込みます。

13:30 出発(予定より30分遅れました。) はやり寒い!上記のとおり着こみました。
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昨日歩いた道をたどりアウンデ湖(地元ガイド説ピュンデ湖)まで。その後は稜線に向かい高度を上げていきます。
夜空にはたくさんの星と月が輝いていましたラブラブ風もありません。最高のコンディションですキラキラ
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↓霜柱があちこちザクザク 現地では「アイス(氷)」と呼んでいました。岩場は凍って滑ります。イメージ 4
ガイドリーダーのウイリーさんが、他のガイドに「エンサポート、エンサポート」と透る声で何度も叫びます。
危ない箇所で登山客をサポートしろと言っているのです。
ノルペットさんも、しっかりとサポートとしてくれます。過剰なくらいです笑い泣き
↓5:30 夜が明けてきました。
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↓眼下にピュンデ湖とアウンデ湖
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↓山が焼けてきました。
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6:00 日の出ですキラキラアメージング!
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↓この山も巻いていきます。
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休憩をしながら。4000mあたりではアップダウンの激しい長いトラバースが続きます。
4000mを越えると、ワンディケ族の祭儀に必要な ビンガ という巨大なつくしが生えていました。
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↓ガイドリーダーのウイリーさん(左)と、ツアーリーダーの春木さん(右)
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クリストファーが近づいてきたとノルペットさんが教えてくれました。
見たかったんだと伝えると、こい!といって、他の人を抜いて連れて行ってくれました。
4000mを越えているので、さすがにすぐにゼイゼイでした。
↓7:40 やっと、4400メートルのクリストファー 
オーストラリアの少年兵クリストファーが遭難した場所に因んで名づけられたそうです。
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↓クリストファーの頂上で万歳するノルペットさん
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↓私も登って、彼に写真を撮ってもらいました。
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↓お~い!ここだよ~~。イメージ 24
↓次は、この道を登りトラバースしていきます。頂上はまだまだです。
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↓右下の白地の場所まで行くと頂上が見えてきます爆  笑もう少し!
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↓9:15 見えました!ウィルヘルム山のサミットグッ
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↓9:30 頂上をバックに ノルペットさんと!
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↓頂上を左から巻いて最後は岩をよじ登ります。ザックはデポして空身で登りました。
ワクワクして岩登りも楽しくてたまりません!
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↓ 10:10 ついに頂上!思わずノルペットさんとハグしました!
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360度の大パノラマです。
快晴、無風。この時間で雲がわいていません。こんなことはアメージングだそうです。
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↓11:00 それぞれのパーソナルガイドと一緒に集合写真。
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さあ、下山しましょう。長い下りです。
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下山は、途中で、下山速度により2班に分かれてしまいました。疲れてきた方もいます。
私も少し高度障害が出たようで、4000メートルのトラバースでは少しふわふわしました。
結局途中からノルペットさんにザックを持ってもらいました。
他のメンバーも、ほとんどがパーソナルガイドにザックを持ってもらっていました。下山は鬼門。
夜中に歩いてきた景色が見えます。こんなところを歩いていたのですね。
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↓反対側にも湖がありました。
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↓朝は真っ暗で見えなかった ニゲギヤングネ(二つの湖の子供とされる池。人食いという意味)
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最後の40分ほどは、早い組の最後となり、ノルペットさんと二人きりで歩きました。
少しお話をしました。
彼は6人の子供がいて、最初は女の子、その後は男の子が続き、最後が女の子で可愛くて仕方がないそうです。(多分そんな話だと思います笑い泣き)そして、お昼はクラッカー1枚だけだと。
わたしも、結局は行動食はほとんど食べれず、お水ばかり飲んでいました。
またこの山においでよ。ガイドするよって言ってくれました。(多分・・・)
小屋の手前の小川で、外国の女の子2人が水を汲んでいました。またもや少しお話。
頂上はどうだった?→最高!青い空で雲も風もなかったよ!
どのくらい時間かかった?→1:30に出発して今帰った。
頂上にはいつごろ着いた?→11時過ぎ(これは間違ってました。本当は10時でした・・・)
明日登るそうなので、楽しんでねと言って別れました。
16:15 下山 小屋に着くと、果物、用意されていました。パインのおいしいことラブラブ
疲れ果てて、片付ける気にもなりませんが、明日帰る用意もしなければなりません。
お茶などを飲みながら、着替えたり、片付けたりしました。
16:30には全員無事に帰ってきました。
夜はコーヒーとお茶で乾杯コーヒーお茶コーヒーお茶
こうして、充実の1日が終わりました。
夜は風が強くなり、トタン屋根などがドタンバタンとすごい音を立てていました。

<10月1日>晴れまたもや晴れ でも、風が少し出てきました。
ピュンデ湖畔からベティさんのロッジに下山後、専用車でクンディアワ経由ゴロカへ
5時朝食 6時出発のはずが、リトルベティが寝坊をして、1時間遅れとなり、7時出発となりました。
↓ピュンデ湖(現地ガイド説アウンデ湖)の見納めです。イメージ 51
↓小屋の前で同じ部屋のメンバーと
今日は上半身:半袖下着、半袖シャツ、カッターシャツ、フリース、かっぱ、下半身:ズボン、靴下
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↓クラゲ雲の下にウイルヘルム山頂があるそうです。今日は風も雲も出ています。
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辿ってきた道を引き返します。
帰りながらノルペットさんに、「お菓子(行動食)を食べなかったのでよかったら子供さん達にプレゼントしたい。」とお話したら「ありがとう」と日本語でお返事!
ありがとうは、現地語で「ワラワラ」というそうです。
10:00 ベティロッジに到着!ここでガイドともお別れ。ノルペットさんにお菓子を渡しました。
全員でガイドさんにお礼をいい、ハグや握手で別れを惜しみました。
ロッジではコーヒーやお茶をいただき休憩です。

その後、専用車でぼこぼこの道をまたクンディアワまで。
↓同じレストランでランチ めちゃおいしそうですが、パンは硬くて食べれませんでした。
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こうして、夢であった聖なる山ウイルヘルム山の登山は終わりました。
一人一人にパーソナルガイドが付きました。
登りも、下りも、こんなに人と手をつないだことはないというくらいサポートしてくれました。
でも手をつなぐので片手しか使えず、体もねじれるため、かえって不便な場面も多数。
もういいからとノルペットさんに言うと、何かあったら自分が困るというので、
それからは、黙ってサポートとしてもらいました。
彼は、英語を教育として習ったことはなく、ガイドをしながら学んだといいます。
私は本当の片言英語でしたが、理解をしてくれました。
そしてかけがえのない素晴らしい時間を与えてもらいました。
ツアーリーダーも、行動食や消毒液の準備など細かい気づかいと用意をしてくださいました。
リトルベティも15歳ながら私たちにおいしい料理を作ってくれました。
ポーターは私たちの荷物をロッジから湖畔の小屋まで運んでくれました。裸足の子供や女性もいました。
そして、メンバーの皆さんとわきあいあい、素晴らしい登山ができました。
すべての皆さんに感謝です!