還暦を過ぎ、そろそろ「桜を見られるのはあと何回?」的な感傷に浸るような歳になった。これからは春の訪れを一回一回大切にして、花見に行ける機会を逃さないようにしなくては。でも家族やカップルやあるいは友達同士で来ている楽しそうな花見集団の中に、こちとらボッチでござい!と一人突っ込んでいくのも孤独感が倍増しそうでシャクだな。でも、ホントにこの先一年の間になんかあって、来年の桜は観られないことだってあり得る?いやいやいや、さすがにそんなことはないって。いや、そうなる確率だってゼロじゃないぞ。そしてこの確率は今後どんどん上がっていくんだ・・・・なーんて、ひとりであーだこーだとうららかな春の午後、部屋の中で一人そんな考えをこねくり回した挙句、結局人でごった返すほど有名ではないがそれなりに桜が咲いていそうなところにひとりでお花見に行ってきた。たかがお花見ごときで我ながらめんどくさいヤツ。

 

 

最近はGPSのおかげか?スマホのGoogleを開くと、頼んでもいないのにトップページに自宅の近所の旬のお勧めの場所なぞを勝手に表示してくれる。この場所もそうやって知った。いや、近くの川沿いに桜並木があるのは以前から知ってはいたけれど、職場と反対方向だし、そちら方面に行く用事もあまりなく今まで意識していなかったが、まあ、せっかくのお勧めだしね。

 

 

農業用水レベルの細い川の両岸に桜がずーっと植えられていて遊歩道になっている。車が通らないのでゆっくりと歩きながらすでに散り始めの桜を堪能できた。人もそれほど多くなく、なんか歩きやすい。桜が植えられている端から端へ。折り返して逆の岸を元来た方へ戻る。結構な距離を往復して1時間くらい。良い運動になった。

 

 

家に帰って調べてみるとその遊歩道はラバーチップ舗装がされているらしい。それで歩きやすいと感じたのか。足腰に負担があまりかからなくて特に高齢者にはありがたい。家から車で10分くらいだし無料駐車場もあるし、これはこれは良いウォーキングコースを発見した。

 

 

今までもウォーキングの必要性は感じていて、やらなくてはとずっと思っていたけれど、家の近所をウォーキングすると、なんかご近所のジジババのウォーキング仲間入りするみたいでシャクだったし、途中、近所のおしゃべりおばさんに捉まって延々噂話を聞かされるのも時間の無駄で嫌だったし、あそこの嫁さんも歩いてござる(名古屋弁)などとご近所の噂になるのも避けたいと思ってなかなかウォーキングに踏み切れなかった。でも、ここならご近所さんに会うこともあまりなかろう。なんとなくみな同じ方向で歩いているので、普通の速度で歩いていれば他人と顔を合わせずに行きは左岸、帰りは右岸で行って戻ってこられる。途中何か所か橋がかかっているので、体調次第で途中で引き返すこともできる。スマホで音楽なりラジオなり聞きながら歩けば退屈することもない。うん、これなら続けられるかも。

 

 

ということで、桜が散ってからも3回ほど歩きに行った。まずは週3回を目標にしよう。たらたらと歩くのではなく、気持ち早足くらいで、、、などと思っていたけれど、いざとなると負けん気精神が出てきて、前回よりも歩数を多く(早速スマホに歩数計のアプリを入れた)、距離も前回より長く、タイムも前回より縮めたい、と自分で自分に勝負を仕掛け、夜中に左のふくらはぎの痛みで目が覚めた。とにかく痛くてベッドから起きても床に足を付くことすらできない。肉離れか?病院行こうにも、2階から階段を降りるのも辛いので運転なんてとてもできそうにない。取り敢えずシップを貼って一日おとなしくしていたら、痛みは少しずつ治まり、結局久々の急激な運動したための筋肉痛?だったのかな。久しく運動というものをしていなかったので筋肉痛ってどんなものだったか忘れちゃったよ。まさに過ぎたるは及ばざるが如しだな。己の年齢と普段の運動不足を自覚して少しずつ少しずつやらないと逆効果だ。

 

 

足の痛みが治まったら、焦らずにちょっとずつ再開しよう。でも焦りと無理は禁物だな。

 

 

で、本当に再開するか?私?