ヌーたちの移動の途中には
ワニの住む川があります
危険な川を渡らなくては
ならない理由の一つには
人間が牧場への動物の侵入を
防ぐために張り巡らせた
有刺鉄線（※）のせいで、
川を渡らざるおえなくなった、
いう説があります
（※有刺鉄線は、それまで土地を
所有するという概念がなかった
現地の人たちが土地の所有という
考えを持ち始め、自分の土地であると
示している、という説もあります）
いづれにせよ
危険な大移動によって、
弱い固体は間引かれ、
健康で強い遺伝子が残り
結果的に淘汰されていく
ヌーたちはこの長い距離を
目的地がどうやって
わかるのでしょうか？
ヌーは確かに嗅覚が優れていて、
はるか遠方の雨の匂いも
かぎとることができます
風が運んでくる様々な情報を
受取るだけではなく
直感を使い、仲間たちから
受け継がれ、教えあいながら
培った智慧が
彼らの行くべき道を
教えてくれます
ナイルワニは川渡りをする
ヌーやシマウマを狙っています
（ナイルワニは6ヶ月に1回食べれば
生きていくことができるそうです）
ヌーやシマウマたちは
この川を渡って
セレンゲティへ向かいます
ヌーは他の草食動物の中でも
臆病な気質で、
（臆病だからこそ慎重になり
生き残れてきたのかもしれません）
シマウマの方がアグレシブ
（中にはライオンに立ち向かい
逆に噛みつき生き残るシマウマも）
ヌーが上手に川を渡ることが
できない時や
渡ることを躊躇してるヌーを
シマウマがうまく促して
渡るそうです
シマウマとヌーの協力、共生は、
食性の違いもあるらしく、
ヌーが食べる草の丈よりも
シマウマはさらに根本の方を
食べるので
食べるものが被らない
そして出産シーズンが重なるため
互いに子育てを行う事も
あるそうです
今回見ることができた川渡りは
ヌー4頭のうち
3頭が川を渡るところ
この3頭は無事に対岸へ
1頭は何度かトライしたものの
断念しました
次にトライした時は
無事に川を渡って
生き抜いてほしい
アフリカ・レポート、
次回で最終回！
*☆*
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