どうも最近ブログの更新が滞ってしまい申し訳ありません。
このブログも本来土曜日じゅうに更新するべきものなのですが生来無精なもんで後に後にと伸ばしていたらこんな時間になってしましました。
いやあここ最近は秋晴れが続いたせいか、嫌にのんびりしてしまっていけませんね。
そうそう、秋といえば駒場祭、駒場祭といえば河童踊り。
1年生は本来先シーズンの終わりには覚え切らなきゃいけないんですが何分こんなご時世なもんでここ数週間で追い込みをかけるみたいです。自分が覚える立場だった時はえらい面倒な気分だった気がするのですが、
いざ上級生として後輩に教える立場になると「河童踊りの伝統」を守る意識が内面化されてしまうんですから不思議なもんです。
こりゃあと100年くらいは続くでしょうね。
というわけで今日のブログは河童踊り過激派の3年スズキがお相手いたします。拙筆ご容赦。
ではまず練習のお話から
土曜日の練習はシーズン始まって初のレペでした。
まだシーズン始まって1週間ということもあり、あんまり皆振るわない結果だったような気もしますが、
とりあえず現状自分がどれくらい泳げるかを知るいい機会になったと思います。
かくいう僕のタイムも………………………………………………
………………………………………まあ現実と向き合ったということでここは一つ。
とりあえず今シーズンは2週間に一度レペをやるそうなので
このタイムを2週間でどれだけ縮めるか、ひいては数カ月後のレースにどう活かすか、
そういった自己改善のサイクルを回してくれと原ちゃんは言ってました。
とりあえずレペの動画を振り返って自分のフォームの問題点を洗い出してみることからはじめようと思います。
はてさて、今日のメインテーマは何日か前に小高が言っていたように今シーズンのスローガンについてです
小高がネタバレしちゃったみたいですが、何を隠そうそのスローガンの発案者こそ他でもないこのスズキなのです。
というわけで主将にも「スローガンの解説頼むわ」と言われてしまったことですし、ここは発案者自らスローガンの意味・元ネタ・それに込められた今年の方針なんかを簡潔にではありますが、この場を借りて述べさせて頂きたいと思います。
まあ大半は先週のミーティングで話しちゃったことなんですけどね。
ともあれ、もう何度もブログには書かれていることで恐縮なのですが、改めて今年のスローガンを見てみましょう。
デデン!!!
Veni, navi, vici
………………………………………………………はいっ!
皆さんの中でも勘の良い方、もしくは多少格言などの知識をかじっている方、高校で世界史選択だった方なんかは
「はは~~ん」
とニヤニヤしてらっしゃることでしょう。お恥ずかしい限りです
更にもしこの読者の中にラテン語の知識がお有りの方がいれば
「ほほ~~ん」
と2倍ニヤニヤしていらっしゃるかもしれません。重ね重ねお恥ずかしい限りです。
そのような方にとってはこれから語ることは既知のことでしょうから、スローガンの意図を述べた部分まで読み飛ばしていただくか、もしお暇であれば僕が入る穴でも掘っといてください。そのような方を前に語るのは恥ずかしいので。
まあそれなりに有名な格言なので心当たりのある人は多いと思います。
元ネタは古代ローマで最も有名な政治家・軍人・著述家である、かのユリウス・カエサルの名言
Veni, vidi, vici
です。
「来た、見た、勝った」
と言えば伝わる人も多いでしょうか。
この格言はローマ内戦の間隙を突いてローマに反旗を翻したポントス王ファルケナス2世(小アジア(現在のトルコ)の黒海沿岸部を支配していた)に対してカエサルが軍を差し向けて、勝利した際にローマ本国の友人マティウスに宛てた手紙で述べられたものだとされています。戦闘の勝利を友人に自慢するだけに飽き足らず、その手紙でもカッコいい自分を演出せずにはいられない、カエサルの渾身のドヤ顔が目に浮かぶようですね。
まあおそらく、この文句が浮かんだ時は手紙の原稿とインク壺を前にさしものカエサルもニヤニヤしてしまったことでしょう。
まあローマの政治家なんで自己演出は職業病なのかもしれませんが、
まあ2000年後の異国人から見てもあまりに短いこの文は、キケローと双璧をなすラテン散文の大家カエサルの簡潔かつ洗練された文章をよく表す名文として今日まで語り継がれているわけです。
個人的にはポンペイウスwith元老院に対してカエサルが全面戦争を選択した、いわゆるルビコンの渡河とごっちゃになってしまうのですが、この格言が述べられたのはそれよりもう少し後のことです。
ちなみにこのルビコン川でも
Iacta alea est
「賽は投げられた」
というかの有名な名言が生まれたということはあまりに有名なお話でしょうか。
閑話休題
まあそんな元ネタを踏まえた上で、今年のスローガン
Veni, navi, vici
ですが、2番めの単語が元ネタのそれからnaviに変わっていますね。これを和訳すると次のようになります
「来た、泳いだ、勝った」
navi はラテン語で泳ぐを意味する nato の能動相1人称単数完了形で、直訳すると「(私は)泳いだ」という意味になります。
つまりは、我々水泳部ふうにカエサルの名言をアレンジしたものが今年のスローガンです。
まあなぜこんな衒学チックなモノを採用したのかという理由ですが、
まず個人的な理由から。
ここで一度僕が一年の時からのスローガンを振り返ってみましょう。
2018 Deep Blue
2019 +X
2020 Art
ふむ…
みごとに英語ばかりですね。。。
そんなこんなで「英語以外のスローガンもたまにはいいかなあ」と思ったのがコトのきっかけです。
ちょうど今期のSセメスターでラテン語初級を履修したので、こいつはちょうどいいやと思い。提案したら採用されたのでした。
まあ対抗馬の候補がどいつもこいつもネタに走っていたのでまあ順当っちゃあ順当だったのですが。
(例)「コーナーで差をつけろ」:プールのコーナーってどこだよ
「Awake your potential」:Are○aさんに怒られるだろ
「風林火山」:とりあえず競泳は風だけでいいだろ
まあちゃんとチームとしてスローガンに込めた意味もちゃんとあります。
今シーズンはコロナ禍の影響もあり、大会が開催されるのか、いつまた練習がストップあるいは少人数になってしまうのか分からない状態です。したがって従来のように皆が同じ練習に集まって、同じ努力をして、ベストを出すというアプローチはなかなか難しく、画一的な方法論を我々幹部代としては押し付けることは出来ないし、したくはありません。
そのような状況にあって相対的に重要性が増すのが、部員一人一人の個人レベルの努力、改善であり、幹部代としては個々人の練習・課題発見・改善のためのアプローチといった自己改善のサイクルに寄り添う形で部を運営していこうという方針で一致しています。
このように、従来とは違い我々は今、ある意味バラバラな方向を向いているのですが、その見つめる先には唯一にして最大の目的・共通点・最大公約数があるはずです。
そう。それこそが自己ベストの更新であり、結果です。
Veni, vidi, vici
この3語にカエサルが込めた自負、すなわち勝利に至るまでに血の滲むような努力を費やして尚、その努力そのものを誇るのではなく結果に最大の価値を置く覚悟を、我々も今シーズン持とうという思いが今シーズンのスローガンには込められているのです。
ともすれば人は自らの努力が無駄であったという事実を恐れるものです。
払った代償が大きいほど、それが無為になった時の絶望は耐え難いものです。
失うものが大きいほど、挑戦に向かう足取りは重くなるものです。
それでも尚我々競泳陣は自らの全努力を試練の場に晒し、1年の日々を文字通り賭けて賽を投げるのです。
今シーズンが始まってはや一週間が経ってしまいました。
これから夏の引退まで時間は矢のように、石が坂を転がるように過ぎてゆくでしょう。
もはや我々はルビコン川を渡ったのです。
長くなりましたし、若干最後の方の文章はクサい感じで明日の朝に見返すのがちょっと怖くなってきたのでここらへんでお別れとさせて頂きたいと思います。
夏の最後の試合、全部員がレースを終えた時、ドヤ顔でこう言えることを願って。
Veni, navi, vici

