こんにちは、吉野と大川の関係が最近面白いと感じている2年の小髙です。

この2人は凸凹コンビ感があって見てて楽しいですよね。

この調子でコンビの仲を深めて欲しいです。

 

 

さて、タイトルにもあるように、今日はゾーンについて書きたいと思います。

 

ゾーンといえばスポーツ漫画等で目にした方も多いのではないでしょうか。

ゾーンとは集中力が極限に達し、例えば相手の動きやボールが止まって見えたりするアレです。

 

ゾーンに入ることができるとパフォーマンスが急激に上がります。

競泳をする者としてゾーンに狙って入れたらなあと常々思っていたところ、イイ本を何冊か見つけたのでそれを僕なりにまとめたことをシェアしていきたいと思います。

(スポーツ以外でもゾーンに入ることができればパフォーマンスが爆上がりするので是非色んな方に読んで欲しいと思い、タイトルを網野さんの教えに従いました)

 

 

1.ゾーンとは

 

ゾーンを定義する前に、まず集中について考えます。

スポーツ心理学的に集中とは、パフォーマンスが高い状態にあることを言います。

(集中の定義は人に依りますが、ここでの定義を書きます)

そして、パフォーマンスが高いとき、すなわち集中状態にあるとき、

 

何をするのかが明確である

心の状態

 

この2つが重要になっています。

 

まず1つ目の「何をするのかが明確である」ですが、これは認知脳という脳機能が役割を担います。

草食動物がライオンに狙われたと認知した瞬間に即座に逃げるように、人間にも備わっている生存本能として外部情報に向けられた脳機能です。

敵から逃げること以外にも、外部を認知してそれに意味づけするのも認知脳の役割です。

 

次に2つ目の「心の状態」ですが、これはライフスキル脳という人間固有と考えられている脳機能が役割を果たします。

そして、このパフォーマンスが高い時の心の状態をフロー状態と呼び、ゾーンはこのフロー状態が極限にあるときに引き起こされると考えられています。

 

というわけで、ゾーンに入りたければパフォーマンスが高い心の状態、すなわちフロー状態になることが必要条件です。

 

そこでまずはフロー状態について解説していきます。

(その際、しばしば認知脳が悪者扱いされますが、ゾーンに入る(極限的な集中状態になる)ためには認知脳にも大事な役割があるのでそれについては後述します。)

 

 

2.フローとは

 

フロー状態とは上で書いたようにパフォーマンスが高い(集中している)時の心の状態のことです。

集中してるときの心の状態はどんな感じか?と訊かれてもイマイチわかりづらいので逆を考えてみます。

つまり集中していないときの心の状態(ノンフロー状態)をまずは考えます。

 

ノンフローとはどんな状態か?

皆さん、集中できてないと思うときの心の状態を思い浮かべてみてください

雨は嫌だなとか、隣の人すごそうだなとか、あるいは失敗したらどうしようとか不安な気持ちがあると思います

それらは

 

・ゆらぎ(マイナス感情)

・とらわれ(過去の経験からの決め付け)

 

としてあなたをノンフローにします。

 

さて、このゆらぎやとらわれですが、これらが心に生じるのは認知脳によるものです。

 

例えば雨が降っているから気分が萎えるなあというのは、雨が降っているという客観的事実を認知脳が勝手に嫌な感じがすると意味づけしているだけです。

また過去に失敗したから今回も失敗するというのも認知脳による意味づけに過ぎません。外部情報から過去の経験を引っ張り出してきて今回もダメだろうと勝手に意味づけするのです。

角に足をぶつけて苛立ったことはありませんか。しかし、ぶつけて痛いという事実をイライラという感情と意味づけしているのはあなたの認知脳でありあなた自身です。

フローの三大阻害要因である環境、出来事、他人があなたにゆらぎやとらわれを引き起こしノンフローにすると考えられています。

 

ただ、認知脳は生存本能の一つなのでそれ自体を単体でコントロールすることはなかなかできません。

そこで活躍するのが1で触れたライフスキル脳です。ライフスキル脳を磨くことで認知脳をコントロールしようというわけです。

(ライフスキル脳は鍛えることができます)

 

イメージとしては本能として永久に泳ぎ続けるマグロを手懐けてコントロールしましょうって感じです。

手懐け方を知らなかったからマグロに振り回されて終わってしまいます。

 

以上、ノンフローを主に話しましたが、フローはその逆、すなわちゆらぎもとらわれもない心の状態であり、そのためにはライフスキル脳を鍛えることが重要となってきます。

 

 

3.ライフスキル脳を鍛える

 

これまでゾーンの必要条件はフロー状態になること、そしてそのフロー状態になるにはライフスキル脳を鍛えることが重だと書いてきました。

ここからはライフスキル脳の使い方をいくつかに絞って考えていきます。

以下の使い方を知識として持ち、実践し、そしてシェアすることでライフスキル脳は鍛えられます

(脳を使うということもあって勉強と通じるところがありますね。僕自身、ブログに書くことでシェアしています)

 

 

第一に、認知脳による意味付けに気付くということです。

実際、認知脳の働きを完全に止めることは不可能なので、ゆらぎやとらわれが生じそうになった場合、まずはそれを客観的に感じ取ってください。

あ、今わたしはゆらぎそうになってるな、少しとらわれかけているなという感じです。

一歩引いた視点から眺めることでゆらぎやとらわれがかなり小さくなり、うまくいけばなくなります。

 

 

第二に、表情、態度、言葉、思考をノンフローから遠ざけるようにしましょう。

例えば、ゴルフの宮里藍さんはどれだけ厳しい状況でも笑顔でスイングをしていたり、野球のイチロー選手は記者からどれだけ嫌な質問をされても慎重に言葉を選ぶことで自分をノンフローから遠ざけていました。

ミスをして苦しい顔をしたり、記者に反論することはマイナス感情(ゆらぎ)を引き起こし、自分をフローから遠ざけます。

それが常態化すれば、それらがとらわれの引き金になるかもしれません。

 

 

第三に、言い訳をしないということです。

自分の心の状態は自分で決める、自分の機嫌は自分で取るということです。

言い訳というのはあの人がこうだったからとか、外部を利用するものが多く、それだと認知脳の思うがままになってしまいます。

外部がどうであれ、自分の心を決めるのは自分であろうとしましょう。

 

そのときに有効な思考方が2つほどあります。

 

まずはウォッシュアウト思考

外部で起こった事象が自分で変えられるか否かを吟味し、変えられないなら心に持ち込まないのです。

雨が降っている、寝坊ししてしまった、でも雨はコントロール出来ないし、時間も巻き戻せません。

だから、それらは客観的事実として捉えるだけで、そこに対しての感情(最悪、萎える等)はウォッシュアウトしようぜっていう考え方。

(もちろん、寝坊については反省して防止策を考えるべきですが、寝坊して遅刻するから練習に身が入らないという言い訳はなしにした方が心はフローに近づくよってことです。)

 

次に相違思考

例えば自分は急いでるのに歩道いっぱいに広がって歩く高校生、ゆっくり歩くおじいちゃんおばあちゃんがいたとしましょう。

イライラしたくなる気持ちは分からなくもないですが、その時、相手側の状況や感情を考えてみることでイライラを起こさずに済みます。

高校生達は今日学校でイベントがあって気分がみんな盛り上がって楽しんでるのかもしれない、おじいちゃんは足が悪いのかもしれない、いったんそう考えるとイライラは無くなります。

イライラはゆらぎの1つです。ノンフローからあなたを遠ざけるので気をつけましょう。

 

 

第四に、他者を応援するということ。

自分より活躍してる仲間を見て嫉妬しているとそれがゆらぎを生みます。

自分自身にマイナスの感情が生じるわけですね。もちろん相手のために応援しますが、自分のためにも相手を応援することはプラスに働きます。

ちなみにイアンソープ選手は試合ではいつも全力で仲間を応援していたそうです。

 

 

第五に、とにかく感謝するということ。

今日も泳げてありがとう、マネさんタイムとってくれてありがとう、などなどとにかくひたすら感情することで心はフローに傾きます。

ただここでも認知脳が邪魔をしてきます。

感謝するに値するのかという判断を認知脳が下そうとするのです。

そこはライフスキル脳の出番です。判断は据え置いて自分自身のフロー化のためにひたすら感謝しましょう。

 

 

第六に、周囲をリスペクトするということです。

これもリスペクトするに値するかどうかの判断を認知脳がしようとするのでそこはライフスキル脳で阻止しましょう。

とはいえ、僕自身これはなかなか難しいので、なんとか相手のいいところを見つけてリスペクトしようとしています。

(まだ僕はこの点で認知脳に逆らえません笑)

いい点を見つけられると意外と相手に対する苦手意識がなくなったりします。

 

ただ、いいところを見つけるって実際抽象的で難しい。

そこでメンタリストのDAIGOさんの方法を借ります。

漠然といいところを探すのではなく、相手が自分より優れているところを見つけてみます。

これだと少し簡単になります。

 

例えば競泳陣が誇る駒東1年コンビのいいところを挙げてみましょう。

 

嶋田はダジャレをあそこまで怖がらずに言いまくれるメンタルや練習中の掛け声を頑張って盛り上げようとする姿勢、

吉野は人の懐に入り込むコミュ力、他を圧倒する頭の回転の速さ

 

などなどいっぱい出てきます。

 

ちなみにリスペクトはあのマイケルジョーダンの得意技だったそうで、どんな相手もリスペクトすることで自分自身をフローに近づけていたようです。

 

 

第七に、過去や未来の結果ではなく今の行為に意識を向けるということです

過去や未来に意識を向けてしまうとゆらぎやとらわれの原因になってしまいます。

あのときこうだったから不安、ベストでなかったからどうしようなどなど。

とにかく今に意識を向けましょう。

 

以上をまとめるとフローに近づくためのライフスキル脳の使い方として

 

・認知脳による意味づけに気づく

・表情、態度、言葉、思考をフローに向ける

・言い訳せず自分の心は自分で決める

・他者を応援し、リスペクトする

・ひたすら感謝する

・今に意識を向ける。

 

という感じになります。

そのほかにもいろいろあるので気になった方はいろんな本を読んでみてください。

 

僕自身、上記の全てを実践できているわけではありません。

一部だけです。まだまだ伸びしろだと思っています。

 

今思い返すと全中やJOCの標準を切った時は確かにこれらのいくつかをしていたなと思います。

ゾーンとは行かないまでもおそらく心はフローだったと思います。

 

ぜひ自分でもできそうと思うところから始めてライフスキル脳を鍛えてみてください。

 

 

 

4.認知脳について

 

さて、ここまで認知脳が悪者扱いされてましたが、最初に申した通り、集中には心の状態がフローであることに加えて、何をすべきかが明確になっていることが必要です。

そのときに活躍するのが認知脳です。

周りの状況を瞬時に見極めてそのときそのときに最適なアウトプットをしていくわけです。

認知脳にもちゃんと大事な役割があるのです。

 

 

5.バイブレイン

以上から分かるように認知脳もライフスキル脳と同じくらい重要であり、ライフスキル脳と認知脳の特性をよく理解したうえで、うまく使い分けをしていくことが極限の集中状態であるゾーンに近づくコツになります。

 

認知脳、ライフスキル脳の両方がともに高パフォーマンスに貢献する使い方ができている状態のときを専門用語でバイブレインと言います。

2つの脳機能ってことですね。

 

 

 

6.まとめ

 

ゾーンに入るには心をフロー状態にし、同時に認知脳でやるべきことを明確にします。

この、バイブレインの状態を作り出すことでゾーン近づけます

 

 

7.最後に

 

ちょっと嫌なことがあっても、心までそれを持ち込まない、イライラしない。

苦手な人も自分より優れた点を見つけてリスペクトする。

これらは自身をフローに向かわせると同時に、周りの心もフローに向かわせてくれます。

スポーツ心理学者の辻さんによると優れたチームにおいては、個人がフローに向かうことでチーム全体もフローに向かうまさに好循環が生まれるとおっしゃっています。

 

我々東大水泳部競泳陣も、僕自身含め一人一人がよりフローを目指すことでもっともっと良いチームになれると思っています。

皆さん今後とも応援よろしくお願いします。

 

 

 

ちなみに今日のメニューです。

ドライはFP、スイムは網野さん(3)作で200をターゲットにしたものでした。

久しぶりにまともに200Baを泳いできつかったですが課題が見えたので収穫ありです。

最後のTubeからのハードは肺に堪えましたね。

 

年内の練習も残すところあとわずかです。

1日1日を無駄にせず、精進していきます。

 

 

 

あと、ちなみに、フローはスポーツしているときだけでなく、あらゆる場面でパフォーマンスが高いときは心がフロー状態らしいです。

めちゃくちゃリラックスできている時とか、めちゃくちゃ遊んで楽しめている時とかもです。

 

フロー状態で過ごせている時間をカイロスタイムというのですが、カイロスタイムの時間が長ければ長いほど人生は充実するそうです

 

皆さんの人生がカイロスタイムで満ちたものでありますように。

 

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