4年諏訪です。今シーズンラストブログです。ラストなので少し長いです。
今日で4年生が二食下で練習するのはラストです。引退後も二食下には時々足を運ぶつもりなので、そこまで今生の別れのような感情はありませんでした。でもなんだかさみしいですね。
今日は平田作のテーパーでした。
テーパーということで、関カレ前日のものと同じでした。僕はというと、だんだん調子が上がってきていていい感じです。絶対にベストで引退します。
テーパーの後は、今シーズンもう試合がない人向けに部内記録会が行われました。結果はこちら。
梅崎 50Fr 29"69 ベスト!
吉井 50Fr 30"27 ベスト!
森 50Fr 28"75
100Fr 1'01"69
井ノ本50Fr 25"79 初ベスト!
伊東 100Fly 1'08"04
酒井 50Br 33"55 ベスト!
100Br 1'12"58 ベスト!
安田 100Fr 1'01"39
200IM 2'40"22 初ベスト!
長谷川50Fr 26"51 初ベスト!
阿曽 50Fr 27"45 ベスト!
菊池 50Fr 28"27 ベスト!
200Fr 2'22"73 初ベスト!
坂本 50Fr 25"44
200IM 2'31"32 初ベスト!
樋口 100Fly 1'00"04
牧野 100Ba(フットタッチ) 1'04"81
安武 50Fr 30"82 初ベスト!
100Fr 1'14"40 初ベスト!
篠田 50Fr 27"62 ベスト!
100Fr 1'02"34
以上です。ベスト更新率が高めでいい感じですね!是非来シーズンもこの調子でタイムを伸ばしていってほしいです。
今日は全国公の2日前ということで、疲労を抜くため、午後6時から同期の水川と酸素カプセルに入ってきました。下は自分です。
時間は60分で、徐々に内部に酸素が送り込まれて内圧が高くなっていきます。最初の内は耳抜きを数回繰り返して慣れていきます。そのあとはリラックスできて快適でしたね。なんだか体も軽くなった気がします!効果としては、疲労回復、新陳代謝の向上による美肌効果、高齢者の活力向上などなど、があるそうです!
ちなみに、水川と行ったと書きましたが、カプセルには別々に入りました。誤解の無いように、一応。
さて、ラストブログということで、色々書こうと思います。
僕が東大に入りたいと思った一番の理由は、東大水泳部で水泳をやりたかったからです。東大の水泳部がいいなあと思った理由は単純で、勉強ができること、水泳が得意なこと、この2つの自分の長所が同時に発揮される場所だと思ったからです。まあ簡単な話、「東大生なのに水泳が速い」というのに憧れて入部しました。
しかし、いざ入部して活動してみると、その雰囲気は僕の想像を超えるものでした。
成績も優秀で日本選手権の決勝で5位を取ってしまう偉大な先輩、就活と水泳を並行させて大変なはずなのに超一流企業に就職し、全国公で優勝してしまう完璧超人な先輩、などなど、僕なんかより全然速くてあらゆる面で二枚も三枚も上手な先輩方が本気で上を目指して水泳に取り組んでいる。大会では、みんなが、私大の速い人達に必死に食らいつこうとしている。そこはもう東大生というより、本気で上を目指している立派な水泳選手の集まりでした。この雰囲気がすごく良くて、4年間頑張るぞ!!って改めて思えました。
一年目のシーズン。三人枠で出場した七帝では200IMが2分26秒、400IMが5分11秒でした。今ではこのタイムで三人枠なんて考えられませんね。この部活も強くなりました。この頃はIMの、当時4年の福岡さんの背中をひたすら追いかけていました。練習では福岡さんがやっていることを真似してみたり、Hardで隣に行ってみたり。どんどんタイムが伸びていくのがとにかく楽しかったです。
二年目のシーズン。このころには体力もある程度ついてきて、EnduranceやOverloadといったきつい練習で、速い先輩たちと競い合うことが最大のモチベーションになっていました。とにかく練習が楽しくて、タイムもびっくりするくらい伸びていって、大会に出るたびにガッツポーズしていた気がします。二年目の夏には200IMは長水で2分17、400IMは4分56まで伸びました。
三年目のシーズン。ここからが地獄の始まりでした。練習をどんなに頑張ってもベストが出ない。副鼻腔炎は頻発する。ベストが出なさ過ぎてトラウマになってしまい、大会が怖くてしょうがなかったです。さらにそれに追い打ちをかけるように学連の登録の問題が浮上。新井さんや遠山に協力してもらい、規約改正のために活動しましたが、1年間まるまる大会に出られないことが決定しました。僕は完全にやる気を失い、腐ってしまいました。練習には全然行かないし、本当に色々な人に迷惑をかけました。昌子さんからは毎日励ましのメールをいただきました。遠山には「諏訪係」という異名が付くほどに、水泳のことから学科のことまでいろいろお世話になりました。みんな、本当にすみませんでした。そしてありがとう。そんな中、七帝だけは非公式で、大会に出れることが分かり、もう一度頑張ろうと思って頑張りました。しかし、サボっていた分のツケだけはしっかり現れ、ベストには遠く及ばない惨敗。応援して下さった方々に本当に申し訳ないと思うと同時に、レース直後、自分の中に初めて「悔しい」ではなく「これが限界かな」という諦めの感情が芽生えました。三年目のシーズン始めはタイムが出ないにしろ、「次こそは!」というように悔しさをバネに
頑張ることができました。しかし今回はその悔しささえも微塵に感じず、頑張る気力も失せてしまいました。チームの士気に関わると思いみんなには言ってませんでしたが、水泳はもうこれきりで引退し、来シーズンは水泳部からフェードアウトすることを決心していました。
その年の夏休み。それでも心底水泳を嫌いになることができず、なんとなくふらふらと二食下プールに足を運んでいました。そんな中、練習生の井上さんからBrについてのアドバイスをもらって練習しているうちに、Brの感覚で何かつかむものがありました。そこからは水泳をやめると決めていたのが嘘のように、毎日二食下に行ってはBrの練習をして、つかみかけた感覚を形にしていきました。腐ってしまった自分の体力を取り戻すべく、今までにないくらいに泳ぎこみました。1回の自主練で1万メートルを超えたこともあります。自分があんまり長い時間泳ぐもんだから一緒に来ていた他のみんなは帰ってしまい、自分一人になってしまうこともよくありました。一人では泳いではいけない決まりなので、遠山に無理言ってプールサイドで監視してもらっていました。遠山、本当にありがとう。
この夏が終わるころにはBrがある程度形になり、苦手意識がなくなっていました。50mの下からのHardでいうと3秒速くなりました。今の自分があるのは本当に井上さんのおかげです。いくら感謝してもしきれません。
そして最終シーズン。みんなとは大会に出られませんがマスターズならOKということだったので、大会に出られるようになる4月まではマスターズの大会にお邪魔させて頂いていました。そして2月に長水で久々に200IMに出場。正直先シーズンのトラウマがなくなったわけではありませんでしたが、Brが上達したという期待もありました。結果は約1年半ぶりのベスト。口ではもっと狙っていたとか言ってましたが、本音は泣く程嬉しかったです。あまりに嬉しくてラップタイムとかtwitterでつぶやいたら遠山が真っ先にお気に入りしてくれてこれまた泣きそうになりました。
この大会でトラウマも吹っ切れて、スランプから脱出できました。そのあとは大会に出るたびにベストを更新していきました。夏季公認では8秒ベスト、七帝でも3秒ベストが出ました。久々のガッツポーズも決めました。
そして今。僕がここまで浮上できたのは本当にみんなのおかげです。3年生以下には手紙を書けるので、ここでは同期に感謝の言葉を贈ろうと思います。
優先順位がないことを強調するため、五十音順で書きます。
石川。石川のしゃべりというか言葉のセンスは秀逸で、いつも僕に笑顔をくれました。本当にありがとう。
木立。木立は意外とすごく真面目なやつでしたね。水泳部の仕事、本当に大変だったと思います。本当にお疲れ様でした。
颯。 古谷さんと颯の絡みはいつ見ても飽きませんでした。東大水泳部でベストを出すことができて本当によかったです。
自快。自快は口では適当なことを言ってるけど決めるときは決めてきてかっこいいやつでした。自快の持つ知性にはいつも感心していました。コミュ障な僕たちに代わりマネージャーの勧誘をしてくれて、本当にありがとう。
遠山。このブログにも何回も遠山の名前が出てきた通り、遠山にはいつも迷惑ばかりかけていました。それでも僕を最後まで見捨てないでいてくれて本当にありがとう。そういえば1年の頃の体験練習の帰りの電車の中、入部を迷っている遠山に水泳部を強く薦めたのは僕でした。あの時の自分にも感謝したいです。
冨永。冨永はセンスの塊みたいなやつでしたね。朝のドライでは管理室入口の決まったスペースでよくくだらない話をしては笑い、本当に楽しかったです。
中武。主将として今シーズンチームを引っ張ってくれて本当にありがとう。また、僕が荒んでいる時、中武にはよく八つ当たりしていました。本当にごめんなさい。以前の中武はベストが出ない時に僕と同じですごく不機嫌になっていたあたり、とても親近感を感じていました。
咲耶。まずは、体調がどうしても優れなくて退部しそうになった所から、よく復帰してくれました。やっぱ咲耶がいると練習中の安心感が半端なかったです。また、マスターズの大会ではタイムもとってくれたりしてありがとう。マスターズでは孤独な戦いだったので、嬉しかったです。
万里。万里は1年の時に選手の経験をしているからか、すごく、速くなってほしいという強い気持ちが伝わってきました。それに応えられているか分かりませんが、全国公でのベストで応えます。
平田。平田は進振りで医学部に進学したり、800FRを実力でもぎ取ったりと、その努力にはいつも感心すると同時に、元気付けられていました。自主練をしに二食下に行くと、高確率で平田に会いましたね。全国公でも、ぜひ800FRで決勝に行ってほしいです。
菜奈子。菜奈子は僕が落ち込んでいるときも気兼ねなく話しかけてくれました。僕にとっては逆にそれが嬉しかったです。膝の怪我も抱えながら、よくここまで頑張っていましたね。今は学科も大変だと思うけど、最後まで頑張ってください。また、すみちゃんもかわいがってあげてください。
水川。同じIM陣で一緒だったからかどうか分からないけど、何をするにも水川とは一緒だった気がする。サバサバしていて、ななめ上の思考が面白い水川は、同期の中では遠山と並んで一番気が合う仲でした。理工科で全国公の標準を切ってくれて、一緒に引退できて本当に嬉しい。最後は一緒にベストを出して終わろう。
みんな、本当にありがとうございました。全国公ではベストを出して恩返しします。