　将棋で強いソフトと指すことがあるんだけど。

　これが滅茶苦茶強い。

　うちは将棋サイトでは二段程度の腕前だから、強い人間とやってもボロボロにやられるんだけど、将棋ソフトの場合、何で負けたのかわからないくらい強い。

　人間同士なら「良い手を指された」とか「自分が間違えた」とか、反省すべき点がわかるのに、ソフトとの対局はどこが悪かったのかわからない。

　いつの間にか負けてたという感じ。

　コンピューター恐るべし。

　藤井聡太も将棋ソフトとやると、ほとんど勝てないらしい。

　素人は負けて当たり前プッシュ。→

　以前なら為替相場でアルゴ系といえばクオンツを指していた。

　いや、今でもそうだけど、最近AIファンドというのがあるらしい。

　簡潔に言うとクオンツはある程度の情報や数値を打ち込んでおいて、そのレベルにくれば売買するという方式。

　だから、人間が情報やテクニカルをコンピューターに教えておかないといけない。

　元々、人間がやってたことを物凄いスピードでやるのがアルゴリズム。

　つまりはクオンツや。

　今米国のほうでちょっと話題になってる（らしい）投資会社はAIを使ってるそう。

　なんと利回りが１０％を超えるほどの好成績を残してる。

　1億円預けてる人が居たとしたら一年で1千万円儲かる。

　米ドルで100万ドル預けてる人は一年で10万ドル儲かる計算。

　これはちょっと常識では考えられない数字。

　クオンツは元々の情報を人間が打ち込んでるわけだから。

　何で相場が動いたか？を説明できる。

　そのレベルにくればいろんなファクターから損切りを入れていた、利食いを入れていた、ということがわかるわけ。

　しかし、AIファンドのAIは何でそういうことをやっちゃったかを説明できないらしい。

　何故なら、自分で勝手にアップデートして人間ではわからない理屈で動いてるから。

　そもそも株や通貨というのは実需の動きに連動してないといけない。

　株に関してだけいえば、株を買うということはその会社の未来を買うということ。

　会社の成長のために出資者がお金を出すというのが株の理屈。

　お手本となるのはバフェット先生だね。

　先生は買った株を中々売らない。

　お金も本来はそう。

　その国の景気が良いから、国債の評価が高いから、という理由で通貨を買ったり、地政学的リスクがあるから、政治的リスクがあるから、という理由で通貨は売られる。

　そこには正常な取引理由があって、株にしても通貨にしても、経済や政治を材料にして動くわけ。

　しかし、AIはどうもそうではないらしい。

　何でこんなレベルで？どんな理由で？ということが、人間ではわからない。

　確かに近頃のダウの乱高下は異常だと感じるし、為替相場においてもAIを使ってる投資会社があるんじゃないかな？と思うことがある。

　これって、人間にとって良いことなんだろうか？

　勿論、投資会社は収益を出さないといけないから。

　人工知能を使って儲かるのなら、それはそれでええよ。

　しかし、それによって世界情勢がどう変わるかはAIにしかわからない。

　これって怖くない？

　下手をするとどこで戦争を起こすかまでAIが決めることが出来てしまうかもしれない。

　ある国を戦争に導こうとして株価や通貨を暴落させることも可能なわけだから。

　既に投資の世界で人間が取引してるのは1割程度だと言われている。

　あとはコンピューターに頼っている。

　これは健全ではないんではないかな～？

　100年後が怖いわ。

　ほなな。

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