　我々の存在している空間は三次元の空間や。

　三次元空間とは何か？
　
　身近な例で言うと、幅、奥行き、高さの各方向に自由度を持つ空間。

　つまりはこの宇宙全体を指す空間と捉えてもええ。

　物理学では、宇宙を三次元空間に一次元時間を足して４次元時空と捉えている（＝ミンコフスキー時空）。

　一般に普及している誤解として、４つ目の次元は「時間」である、という考え方は物理学理論の一つに過ぎない。

　４次元空間とは図にするとこんな感じになるんや。

　ドイツの数学者ヘルマン・ミンコフスキーはアインシュタインの特殊相対性理論を定式化する枠組みとして数学的な設定をした。

　それによると、通常の三次元の空間が一次元の時間に組み合わされ、時空を表す４次元の多様化を考えることになる。

　言ってる意味がわかりませんプッシュ。→

　デカ長。

　突然、何を言い出すんですか？

　全く理解不能なんですが？

　時間なんやけど。

　これってホンマに存在してるの？

　過去や未来って実在してるんか？

　何ですか？

　中島先生の影響ですか？

　ミンコフスキーの屁理屈によれば、時間と三次元空間が一体化した時空が４次元時空ですから、時間は存在しているでしょう？

　
　ニュートンは、時間は過去から未来へとどの場所でも常に等しく進むものと説いた。

　しかし、アインシュタインは相対性理論において、そうではない、と言うた。

　カントは時間は空間的、視覚的に捉えられるものと言うた。

　見たものや聞いたものが変化することによって時間を感じるということやな。

　ベルクソンは人間が経験している時間というのは《空間化された時間》ではないと言うた。

　時間を「純粋持続」と考えたんやな。

　バシュラールはベルクソンの説に対して、時間は「瞬間の連続」だと言うた。

　ちょっと考えてほしんやけど、過去の因果によって現在、そして未来があると考えた場合、自分自身で明るい未来を切り開くことなど出来ないと指摘されてる。

　そもそも時間が（過去から未来へ）流れているというのはユダヤ・キリスト教的な時間観であって、そうでも言わないと創造主自体の存在を肯定出来ないんや。

　前にも言うたけど、時間とは未来から過去へ流れてると考えるのが正しいんとちゃうか？

　例えば「現在」は一瞬にして過去になる。

　今、現在だったことはちょっと前の未来や。

　今現在やってることが１時間後には過去になる。

　つまり、現在が過去になる。

　これは当たり前のことやけど、現在の行為が過去になるんや。

　結果的に今いる位置（時間的な）が現在だとすると、自分に向かって未来はどんどんやって来て過去に消えていくんや。

　するとどすな、現在は過去の産物ではなく、未来の産物ということになって、しかも未来は固定されたものではなく、無限性があり、しかもその未来は過去の因果ではなく未来によって決まるということになる。

　時間というのは一方向にしか流れていないという考え方も学問的には不適切なんや。

　いや、デカ長。

　
　マジで何を言ってるのかわからないんですが？

　現在が過去の産物ではないというのはおかしくないですか？

　例えばＦＸで１００万円が１億円になったとしましょう。

　それは過去の産物によって増えたんじゃないですか？

　いや、ちゃう。

　１億円にするためにＦＸで勝負するという選択をしたから１億円になったんや。

　そんな馬鹿な。

　あ、お姉さん、生中おかわりね。

　それじゃあ、日本が開国したのは鎖国をしていたからじゃないんですか？

　ちゃうで。

　開国するために鎖国してたんや。

　じゃあ、日本が米国に頭が上がらないのは。

　第二次大戦に負けたからじゃないんですか？

　ウィ～ッ。

　ちゃう。

　米国が日本に頭を上げさせんために第二次大戦に勝ったからや。

　全く意味不明。

　それじゃあ、未来が決まってるということですか？

　ちゃう。

　だから「未来は固定されてない」と言うてるやろ？

　　　　　　　　　　　　　　　

　フレッド・ボイドという学者はこう言うた。

　時間は流れているのではなく、ある瞬間瞬間に過去と未来が認識されているに過ぎない、と。

　この理論は「時間の仕切り棚と宇宙の郵便配達人」という呼び名で知られてる。

　
　つまりやっ！

　４次元空間において、車が移動した足跡、そして移動するであろう行先は全て存在していることになる。

　全てはあらかじめ存在している、かつて存在したもの、そしてこれから存在するものも。

　時が流れ、歴史が刻まれていくというのは我々の認識に過ぎない、というのがボイドの考え方や。

　フレッド・ボイドって作家じゃないですか？

　そんな小説家の言うことを・・・。

　アホやの。

　ボイドは確かに小説家やったけど、れっきとした学者や。

　「ビックバン」という言葉もボイドが最初に使ったんやで。

　と言うても、ボイドは宇宙は定常状態であるとして宇宙膨張説には反対の立場やったんや。
　
　宇宙膨張説を馬鹿にするために「ビックバン」という言葉を使ったら、ビッグバン理論の提唱者ジョージ・ガモフが面白がって、広く使われるようになっただけなんやけどな。

　そうなんですか。

　お姉さん、手羽先２人前っ！
　
　で、その「時間の仕切り棚どうのこうの」というのはどういうものなんですか？

　　　　　　　　　　　　　

　これはＲＰＧを思い浮かべてもらえばええ。

　ＲＰＧというのは選択の連続でゲームが進行していくやろ？

　分かれ道でどっちの道を選ぶかで、ゲームの内容は変わっていくわ。

　未来のストーリーはあらかじめいくつかの違った内容のものが用意されてるんや。

　これが「時間の仕切り棚」やな。

　そして、どの棚を選ぶかは「宇宙の郵便配達人」が決めるんや。

　宇宙の郵便配達人というのは便弁上言ってるだけで全ての生物の選択において決定されるんや。

　選ばれた棚のストーリーを我々はただ認識するだけ、というのがボイドの説や。

　益々意味不明。

　バタフライエフェクトと言って、蝶々の羽が振れただけでその影響は計り知れず大きくなることもあります。

　そうした全ての選択の結果のストーリーが用意されてると言うんですか？

　すると、一体どれだけのストーリーがあるんですか？

　
　無限や。

　今度は本物のＳＦ小説家が言うたことなんやけど、パラレルワールド、もしくはパラレルユニヴァースというのを聞いたことがないか？

　もし、あの時、違う選択をしていたら違う人生だったのに、という奴や。

　
　よく映画や小説に使われる話ですね。

　ドラえもんをセワシが過去に送り込んでも、ドラえもんを送り込んだセワシの未来は変わらず、違う未来のセワシが恩恵を得るというのと同じですね。

　もし、時間が一つしかないとしたらタイムマシンはパラドックスが生まれてしまうので存在しないことになります。

　タイムマシンを理論化させるための理論と言ってもいい空想の話でしょう。

　いや、そうでもないで。

　最初は小説のネタやったけど、今では物理学者や数学者が注目して支持してる説や。

　量子物理学において粒子の世界でそれを裏付けるような理由があるんや。

　まあ、それはそれで置いておいて、つまりはや、今日言いたいことは、未来というのは決まってるということや。

　しかし、その決まっている未来を選択する自由があるということや。

　じゃあ、決まってないのと一緒じゃないですか？

　違う選択肢を選べば未来は変わるわけですから。

　　　　　　　　　　　　

　ホンマ、おどれはアホやの。

　おどれの１時間後の未来はゲロ吐いてぶっ倒れてるや。

　な・・・！

　聖書に書かれてるような預言書みたいなのがあるやろ？

　どうとでも取れるような書き方をしてある預言書や。

　ある意味、未来を言い当てることはパラドックスを産む。

　例えばジャンケンで相手がグーを出すとわかっていて、あなたはこれからグーを出しますね、だから私はパーを出します、と言うた途端、相手はグーをチョキに変えるわ。

　そしたら予言は外れたことになる。

　しかし、新約聖書のヨハネ黙示録に出てくるニガヨモギという星を知ってるか？

　聖書ではこの星が落ちて松明のように燃え、川の３分の１と水の源の上に落ちた、と書かれてるんや。

　チェルノブイリというのはロシア語でニガヨモギと言うらしい。

　ある意味、予想が当たったとも言えるけど、どうとでも取れるような書き方されてたら、それが現実に起こってみんとわからんし、未来は選択によって変えられてるかもしれん。

　そうなったら預言書は外れたことになる。

　いや、なんかこうやって考えていくと買わせ王を連想させるものや。

　ちょっとＣＭでも入れておくか。

　　　　　　　　　　　

　要するに今日言いたかったことは。

　人生というのは選択の連続であって、その未来は決まってる。

　でも選択の仕方によって未来は変わるということや。

　ＦＸでハイ＆ローなんかやってると、余計そういう運命的なものを感じんか？

　ああ、ハイに賭けてれば良かったとか、ローに賭けてれば良かったとか。

　その選択の中で迷った時、違う選択をしている世界もあるんとちゃうか？

　もし、自分が億万長者へのストーリーを選択していたとしたら、どう転んでも億万長者になるし、破産するというストーリーを選択していたら破産するということや。

　何ちゅうか、わかり辛い説明やけど、例えばＡタイプのスロってレバーを叩いた瞬間、ボーナスが当たるかどうか抽選されてるわけやから、既に絵柄が揃う前に外れなのか子役なのかボーナスなのかは決まってるんや。

　それはレバーを叩くタイミングの選択を自分がしてるわけでな、その選択の連続の結果が勝ちになったり負けになったりするということや。

　　　　　　　　　　　　

残り４９６６６００円

　いや、自分で言うてて何を言いたいのかわからんくなってもうた。

　ある意味、この内容で言いたいことが伝わったとしたら凄いで。
　
　ボイド曰く全ての認識は幻想やそうや。

　信長も敦盛が好きやったな。

　下天のうちをくらぶれば夢幻の如くなり、や。

　今日は心療内科の日や。

　病院でこんなこと言い出したら、即入院や。

　ほなな。

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