さて、最近再読した小説は何だろうか、と考えてみた。

やはり、登場人物の秀逸さによって、もう一度読むかどうかが決まる。

晏平仲嬰を十代より尊敬して止まない。

それゆえ、まず宮城谷昌光の「晏嬰」は二度読んだ。

それ以外となると、池波正太郎の「堀部安兵衛」か。

赤穂浪士を単なるテロリストと見る向きもあるが、それは侍のプライドの何たるかを知らぬ者の妄言に過ぎぬ。

私学校戦に加わった四代前の母方の爺さんのことを思う時、それはよりはっきりと実感される。