標題は、吉村昭の小説のタイトルである。

吾人は、昭和59年の2月から吉村作品を読みはじめ、彼が永眠した平成18年までにその大半を読み終えたつもりでいた。

「闇を裂く道」は数少ない未読作品で、ここ10年くらいの間に書かれたものかと思っていた。

しかし、それは大きな勘違いだった。

文庫化された第1刷が1990年に出版されている。

ということは、単行本として出版されたのは、下手をすると吾人の学生時代かもしれない。

読んだ気になって、実は未読の作品がまだかなりあるとすれば、嬉しい限りだ。