人はその栄華の中にあっても、悟りがなければ、滅びうせる獣に等しい。                              ―詩篇49:20-
高ぶりは破滅に先立ち、心の高慢は倒れに先立つ。                            ―箴言16:18-

バビロンの王は絶大な権力を誇ったネブカドネザル王から、その子ベルシャツアルに受け継がれました。ベルシャツアルはある時自らの力を示すために大宴会を催しました。その時彼はエルサレムを滅ぼした時に神殿から奪った金や銀の器を持ってくるように命じました。神殿で使われていた器は真の神を崇めるために使われていたものでした。しかし、彼はこともあろうにそれらの器を偶像の神々を称えるために用いました。彼の傲慢な態度は神の怒りに触れました。宴会の途中、どこからともなくあらわれた指が壁に文字を書いたのです。恐れおののいたベルシャツアルは神の人ダニエルに解き明かしを求めました。ダニエルから伝えられたメッセージは彼の治世が終わりを告げる事でした。ダニエルは王に次ぐ権力者となりましたが、その夜クロス王が率いるメディアとペルシャの連合軍によってバビロンは滅ぼされました。ベルシャツアルはかつて傲慢を悔い改めたネブカドネザル王とは全く正反対で、謙虚な心がありませんでした。聖書は高ぶる者への破滅と謙遜な者への祝福を明確に対比しています。私たちもその神の言葉に耳を傾ける事が大切です。私たちの心は知らず知らずのうちに神を畏れず、傲慢になりがちです。謙遜な心と態度を忘れてはいないでしょうか?今一度自分自身の姿を見つめ直しましょう。ベルシャツアルは命を落とし、退けられましたが、バビロンを滅ぼしたペルシャ帝国によって神の偉大な救いのご計画は次のステージに移行することになりました。歴史は彼(神)の物語と言われます。私たちは全てを支配しておられる神様を畏れる心を忘れないようにして歩んでいきましょう。