そこでネブカデネザルは怒りたけり、シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴを連れて来いと命じた。それでこの人たちは王の前に連れて来られた。ネブカデネザルは彼らに言った。「シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴ。あなたがたは私の神々に仕えず、また私が立てた金の像を拝みもしないというが、ほんとうか。もしあなたがたが、角笛、二管の笛、立琴、三角琴、ハープ、風笛、および、もろもろの楽器の音を聞くときに、ひれ伏して、私が造った像を拝むなら、それでよし。しかし、もし拝まないなら、あなたがたはただちに火の燃える炉の中に投げ込まれる。どの神が、私の手からあなたがたを救い出せよう。」シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴはネブカデネザル王に言った。「私たちはこのことについて、あなたにお答えする必要はありません。もし、そうなれば、私たちの仕える神は、火の燃える炉から私たちを救い出すことができます。王よ。神は私たちをあなたの手から救い出します。しかし、もしそうでなくても、王よ、ご承知ください。私たちはあなたの神々に仕えず、あなたが立てた金の像を拝むこともしません。                                                     ―ダニエル3:13~18-

ネブカドネザル王はここに至るまでダニエル達の信仰や夢の解き明かしに触れ、ダニエル達が信じている真の神の栄光をほめたたえています。時にはひれ伏すような謙虚さも示しています。しかし、彼がはっきりと真の神を信じたか否かについては聖書は沈黙しています。ネブカドネザル王は再び冷酷非情で尊大な姿を示します。彼は広大な平野に巨大な像を立てて、その像を拝むように国中に命じました。自分の姿を形作ったのかもしれません。そして、その像を拝まない者を火の燃える炉の中に投げ込む事を宣言しました。ダニエルはこの時不在でしたが、シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴのダニエルの3人の友人達はこの王の命令に敢然と立ち向かいます。彼らは真の神のみを拝むことを伝え、恐れることなく王に信仰を証ししました。激しく怒り狂った王は彼らを燃える炉の中に投げ込みましたが、彼らは全くの無傷でした。また、王は彼らを守っている神の子の姿を見ました。真の神の力を目の当たりにした王は彼らを救い出し、真の神をほめたたえました。今日の私たちはダニエルの友人達のように真の神を信じる信仰を証しすることで、直接的な危害や処罰を受ける事はないかもしれませんが、人々や世の中から冷たい仕打ちを受ける事があるかもしれません。また、色々な事を考えて恐れてしまう事もしばしばあります。その時こそ、この三人の信仰を思い出しましょう。真の神は生きて働いておられます。信仰によって歩む者を決して見捨てられる事はないのです。また、より大きな神の栄光を私たちを通してあらわして下さるお方なのです。私たちが本当に畏れるべき方は誰でしょうか?真の神様でしょうか?