この王たちの時代に、天の神は一つの国を起こされます。その国は永遠に滅ぼされることがなく、その国は他の民に渡されず、かえってこれらの国々をことごとく打ち砕いて、絶滅してしまいます。しかし、この国は永遠に立ち続けます。あなたがご覧になったとおり、一つの石が人手によらずに山から切り出され、その石が鉄と青銅と粘土と銀と金を打ち砕いたのは、大いなる神が、これから後に起こることを王に知らされたのです。その夢は正夢で、その解き明かしも確かです。」それで、ネブカデネザル王はひれ伏してダニエルに礼をし、彼に、穀物のささげ物となだめのかおりとをささげるように命じた。 王はダニエルに答えて言った。「あなたがこの秘密をあらわすことができたからには、まことにあなたの神は、神々の神、王たちの主、また秘密をあらわす方だ。」そこで王は、ダニエルを高い位につけ、彼に多くのすばらしい贈り物を与えて、彼にバビロン全州を治めさせ、また、バビロンのすべての知者たちをつかさどる長官とした。王は、ダニエルの願いによって、シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴに、バビロン州の事務をつかさどらせた。しかしダニエルは王の宮廷にとどまった。                                       ーダニエル2:44~49-

先週はネブカドネザル王が不思議な夢を見て、心が騒ぎ、ダニエルがその夢を解き明かす事で神の知恵と栄光をあらわし、バビロンを救った事を学びました。今週は夢の解き明かしと具体的な内容について学びましょう。ネブカドネザル王の夢に現れた巨大な像はこれから起こる未来の出来事をあらわしています。そして、それぞれの像のからだの部分と素材はこれからの国々と権力の移り変わりを意味しているのです。バビロンは今、金の頭です。絶大な帝国です。しかし、後に滅び、胸と両腕に当たる銀の国メディヤとペルシャの帝国が起こります。そして、次に起こるのは、青銅の国、腰にあたるギリシャ帝国です。そして、その国も滅び、鉄のすねの国ローマ帝国が起こります。ローマ帝国は絶大な権力を誇りましたが、末期には分裂し、弱体化していきました。ローマ帝国が滅んだ現在、強さともろさを含み、鉄と粘土が混じり合い互いに一つになることはない不安定な国々の状態は今日も継続しています。そんな時、人手によらない石が切り出され、巨大な像を打ち倒されます。その石こそ、イエス・キリストなのです。キリストは王の王主の主であられます。そして、来るべき後の日に新しい天と地を打ち立てられるのです。そして、その時に永遠の平和がもたらされるのです。私たちはそこに希望を見出す者になりたいと思います。世界はますます混迷の色を強めてきています。私たちは終わりの時を正しく見据えて、歩む者でありたいと思います。皆さんは王の王、主の主なるキリストに希望を見出しておられますか?