そこで、私は、あなたがたのうちの長老たちに、同じく長老のひとり、キリストの苦難の証人、また、やがて現われる栄光にあずかる者として、お勧めします。あなたがたのうちにいる、神の羊の群れを、牧しなさい。強制されてするのではなく、神に従って、 自分から進んでそれをなし、卑しい利得を求める心からではなく、心を込めてそれをしなさい。あなたがたは、その割り当てられている人たちを支配するのではなく、むしろ群れの模範となり なさい。そうすれば、大牧者が現われるときに、あなたがたは、しぼむことのない栄光の冠を受けるのです。
                                                         ―Ⅰペテロ5:1~4-

比較的最近、復活のイエス様にペテロが出会い、傷ついた心と信仰が回復されたエピソードを取り上げました。その時、イエス様が語られた。「わたしの子羊を飼いなさい。」について考えてみましょう。イエス様がペテロに与えられた使命は群れの模範、リーダーになる事でした。イエス様が天に帰られてから、ペテロはキリスト者達を導く力強いリーダーとなっていきます。また、イエス様が語られたように、色々な場所に行って宣教活動をしました。新約聖書の第一ペテロ、第二ペテロは晩年の時のものと言われています。ペテロはイエス様から与えられた使命を長年忠実に果たし、そして、自分の働きを次の世代に委ねるためにこの手紙を書きました。教会のリーダー、キリスト者のリーダーは力で群れを支配するのではなく、愛と憐れみによって、人を導き、自ら率先してしもべの心で人に仕える事が大切です。そして、それは誰よりもイエス様が示された模範でした。ペテロはその務めを忠実に果たし、天に帰ろうとしていました。この教えは、教会の指導者だけではなく、私たちが何かの機会や仕事で人を導く立場になる時も、大きな助けになります。先日、大河ドラマで太閤秀吉の最後が描かれましたが、絶大な権力者の狂気と孤独、そして、悲惨な最後が印象的に描かれていました。この世の栄光は空しく過ぎ去りますが、人を罪の赦しと永遠のいのちに導く働きは神の前に尊く、永遠に価値のある働きです。心に刻みましょう。
皆さんが抱く理想のリーダー像とはどのようなものでしょうか?