さて、ピリポ・カイザリヤの地方に行かれたとき、イエスは弟子たちに尋ねて言われた。「人々は人の子をだれだと言っていますか。」彼らは言った。「バプテスマのヨハネだと言う人もあり、エリヤだと言う人もあります。またほかの人たちはエレミヤだとか、また預言者のひとりだとも言っています。」イエスは彼らに言われた。「あなたがたは、わたしをだれだと言いますか。」シモン・ペテロが答えて言った。「あなたは、生ける神の御子キリストです。」
するとイエスは、彼に答えて言われた。「バルヨナ・シモン。あなたは幸いです。このことをあなたに明らかに示したのは人間ではなく、天にいますわたしの父です。
                                                       ―マタイ16:13~17-

今日の箇所はある日常の中で語られた大切なメッセージです。
イエスと弟子たちはある時、ピリポ・カイザリヤの町に行きました。その町は多くの異国の人々が行き来する当時の超近代的な都市でした。流行に敏感なこの町の人々は当然、イエス・キリストについても様々な憶測を巡らせていました。弟子たちもこの町に来た時、人々が語っている事に耳を傾けたことでしょう。しかし、その人の声に耳を傾ける事で疑いも生じたかもしれません。そのような状況を知った上で、イエスは弟子たちに語り掛けられました。「あなたがたはわたしをだれだと言いますか?」と。この問いかけはそのまま今日の私たちにも投げかけられています。世の中の人々やテレビ、本、インターネット上にはイエス・キリストについて様々な考え方が飛び交っています。特に現代の情報量は莫大です。その中で、私たちが何を見出すのかが大切になってきます。そのような中で、ペテロははっきりとイエス・キリストの内に真理を見出し、まっすぐな信仰告白をしました。イエスもその事を心から喜び、称賛されました。様々な情報や憶測が飛び交う中で大切な事は最終的に私たちが何を信じるかなのです。さて、皆さんにとってイエス・キリストとは誰でしょうか?どのようなお方なのでしょうか?ぜひ、真理を見出していただきたいと思います。