今週のみことば 5月29日

主が三度目にサムエルを呼ばれたとき、サムエルは起きて、エリのところに行き、「はい。ここにおります。私をお呼びになったので。」と言った。そこでエリは、主がこの少年を呼んでおられるということを悟った。それで、エリはサムエルに言った。「行って、おやすみ。今度呼ばれたら、と申し上げなさい。」サムエルは行って、自分の所で寝た。そのうちに主が来られ、そばに立って、これまでと同じように、「サムエル。サムエル。」と呼ばれた。サムエルは、「お話しください。しもべは聞いております。」と申し上げた。                                ―Ⅰサムエル3:8~10-

旧約聖書の士師の時代は、イスラエルの歴史の中で最も不法と偶像礼拝がはびこる暗黒の時代でした。その時代の最後の士師として選ばれ、王国への橋渡しをした人物がサムエルでした。サムエルは不妊の母ハンナの熱心な祈りと信仰によって誕生しました。ハンナは生まれて来たサムエルを幼い時から神にささげる思いを持っていたので、サムエルは幕屋でさばきつかさのエリの下で仕えるようになりました。ある夜、サムエルは誰かの声を聞きました。エリに呼ばれたと思ったサムエルでしたが、そうではありませんでした。エリはサムエルが神に呼ばれていることを確信し、3度目に神に呼ばれた時に、『主よ。お話しください。しもべは聞いております。』と答えるように伝えました。サムエルを呼んでいたのは確かに神ご自身でした。彼はまだ若かったのですが、神から最後の士師となって、民を裁き、神のことばを伝える指導者に選ばれました。サムエルはエリの家を神が裁かれる事を伝えなければいけませんでした。それは、伝えるサムエルにとっても、聞く側のエリにとっても耳が痛く、辛いことでした。そして、語られた通りにエリの家は裁かれてしまいました。エリの息子たちは死に、エリも座っていた椅子から転び落ちて命を落としました。なぜ、少年サムエルは神のことばを聞くことができて、エリとエリの息子たちは聞こえなかったのでしょうか?それは、サムエルの心がまっすぐで神様に結びついていたからでした。私達はラジオを聞く時に、周波数を合わせなければ聞くことはできません。最近では、Wi-Fiの設定もよくするようになりましたが、やはり、チャンネルを合わせて設定しなければ使えませんよね。そのように、私達も心の周波数とチャンネルを神様に合わせなければならないのです。私達は1日の大半をこの世で過ごしていますから知らず知らずの内に心が神様から離れがちです。その事を意識して、神様に心の周波数を合わせる事を大切にする者でありたいと思います。目に見えるものに心が奪われがちな私達であるからこそ、目に見えない神様ご自身と霊的な世界に心を向ける者になりたいと思います。そうすれば私達は罪を犯す事から守られ、祝福をいただくことができるのです。神様のことばにはいのちと希望が溢れています。しかし、その祝福を得るためには私達は心の周波数を合わせなければならないのです。皆さんも心の周波数を神様に合わせてみませんか?