今週のみことば 実に、キリストこそ私たちの平和です。キリストは私たち二つのものを一つにし、ご自分の肉において、隔ての壁である敵意を打ち壊し」、さまざまの規定から成る戒めの律法を廃棄されました。こうしてキリストはこの二つをご自分において新しい1人の人に造り上げて、平和を実現し、二つのものを一つのからだとして、十字架によって神と和解させ敵意を十字架によって滅ぼされました。
                                                  -エペソ2:14~16-
今日のキーワードは「隔ての壁」です。当時のエルサレム神殿は社会の縮図のようになっていました。人種間を隔てる壁が至る所に建てられていたのです。神殿を自由に出入りし、礼拝場所の最深部に入れるのは一部の人だけでした。ユダヤ人たちは神に選ばれた事を誇りにしすぎたあまりに、誤った特権意識を持つようになってしまいました。ユダヤ人以外の異邦人は罪人として見下され、区別されていたのです。確かに神に選ばれ、神のことばが与えられた事は素晴らしい事ですが、それだけで自動的に救われる事はできません。キリストは全ての人が救われなければならない罪人であることを示しました。そして、信じる者は誰でも救われる事を明確に示しました。そこには隔ての壁は一切存在していないのです。キリストは全ての隔ての壁を壊して、誰でも神に近づく道を開かれたのです。教会の門は全ての人に開かれています。また、誰でも教会に集い、加わることができます。また、誰でも、キリストのからだである教会を形成する器官となることができるのです。キリストはあらゆる隔ての壁を壊されました。しかし、知らず知らずの内に、私たちの心の中には偏見やプライド、敵意が原因で隔ての壁ができてしまうことがあります。それは、私たちを祝福から遠ざけて、損失をもたらしてしまいます。私たちは開かれた広い心で、神と人に仕える者になりたいですね。