普通の注文画面に戻って話を進めていきたいと思います。

 通常注文やほかの注文でも同じなのですが、執行条件の部分に、「なし」「寄指」「引指」「その他」があると思います。今回はこの部分についてメモしていきたいと思います。

 

SBI株アプリより引用

 

 「なし」の場合は、その条件がないということになるので他の部分から説明していきたいと思います。

 

寄指

 この寄とは何のことなのか。「寄付の指値」といえばピンとくる方がいるかもしれません。寄付でのみ注文が約定する(かからなかった場合は失効する)注文なのです。

 ここで寄りとは何かなのですが、これは取引所が開いてからの最初の取引を指します。つまり、東証であれば9時を指します。ここで複雑なのが、12時30分の後場の寄りも寄付に入るということです。つまり、前場と後場の最初の指値での取引を寄指というのです。

 たくさん売られたり、買われたりする場合は、9時には値が付かず、9時5分だったり、7分だったりと値が付く時間はまちまちですが、それらを含めて、最初の取引のみでの指値の注文が寄指を指します。

 

 例えばですが、1000円の買い注文の指値の執行条件を寄指にしたとします。この時、1000円以下の値が始値でつけば、この注文は約定します。

 一方で、始値が1000円よりも大きかった場合は、この注文は、この時点で失効し、この後で1000円を下回ったとしても、注文は約定しないのです。この注文方法が寄付です。

 

 私が思うメリットとしては、引け(取引所の終了)にかけて上昇するような株に対して、寄りで持っておけば、有利に立つことができるため、この時は使用したいです。

 また、始値から結構上昇するときもあるので、この時にも、使うことで有利に立つことができます。

 

 

寄成

 寄指と同じく、成行にも寄成というものがあり、これも、寄付での成り行き注文ということになります。

 私自身こちらのほうがよく使います。上昇トレンドにある銘柄は、引けにかけて上昇していくので、寄りで買いたいものです。しかし、指値だと、前日の値を見て、どのくらいの値になるかを予測しないといけないため、難しく、寄りで注文をする際は、板を直前まで見る必要があります。忙しいときなどに、朝、寄成を入れておけば、寄りで成行で注文してくれるためとても便利です。

 

 

 本日はここまでにします。次回は引指・引成について述べていきたいと思います。今回と似ているので、分かりやすいと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。引き続きよろしくお願い致します。