米国債格付けの行方 | 投資コンサルタントのブログ

米国債格付けの行方

ホワイトハウス8月2日付けで、"米連邦債務の上限引き上げ"の法案に、オバマ大統領署名したと発表しました。


上院も通過し、これで、正式成立したことになります。




今回の騒動が、単なる"政治ショー"だと言う声も上がっていますが、取り敢えず、米国の"デフォルト"は回避され、一件落着しました。





しかし、まだまだ問題は山積みで、米国に関して言えば、"米国債格付け"の"格下げ"懸念は払拭されていません。






以下は、米国債の格付けに関しての、各格付け会社のコメントです。




ムーディーズ


米国の<AAA>格付けを確認


見通しは<ネガティブ>


債務合意がデフォルトのリスクを解消させた


「財政規律が弱まれば、引き下げリスクとなる」


財政見通しが大幅に悪化すれば、引き下げリスクとなる


「借り入れコストが大幅に上昇すれば、引き下げリスクとなる」


2013年度までに財政再構築できなければ、引き下げリスクとなる




フィッチ・レーティングス


米国のデフォルトリスクは低い


「ドルは世界的な準備通貨として維持される」


今回の合意は、米国債トリプルA格付けに見合う


格付けをサポートするファンダメンタルズや、財政状況は引き続き強い







残るは、スタンダード&プアーズS&P)です。




S&Pは、以前から、赤字削減規模4兆ドル下回れば、米国の<AAA>格付けは危険にさらされると、示唆していました。





今回は、約2兆5千億ドル赤字削減規模で合意していますので、どのような"格付け見通し"が出されるのか、近日中に出されるであろう、S&Pコメントに注目が集まっています。



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