いつかも書いたかもしれない。


私は、「浜千鳥」の歌を聴くと

いつでも、どこででも涙が出る。


青い月夜の浜辺には

親を探して鳴く鳥が



親を、特に母を成人前に亡くした子の

悲しみは、はかり知れない。

けれど、その優しかった母との思い出がある子は、まだ幸せだった記憶や与えられた愛に支えられて

その後の人生を生きていける。


では、その記憶すら持てない子の孤独や寂しさとは

どういうものだろう。


被虐待児もそうだが

生まれながらにして施設で育つなど

母親の温もりを知らずに成長する子達である。


お母さんの愛ってどんなだろう。

ママがいたら、どんな風に優しく抱いて

くれるんだろう。

一歩外に出たら、父親に肩車されてる子や

母親にわがまま言ってる子を目にする。


ものごころついた時に

その寂しさを、どうやって

乗り越えていくのか。


それを思うと、乳児院や養護施設でボランティアをした時

子供がつぶれそうなほど抱きしめていた。


しかし、人は大人になると

家族がいても、人も羨む仕事についていても

また別の種類の孤独に見舞われる。


いきなり、ぶっとんだ展開にいくが


マツコと村上の「月曜から夜ふかし」

という番組を見ておられる方


ほとほと感心しませんか。


毎回よくこれだけ個性的な人物を探してくるな

と、スタッフの嗅覚に感動する。


それぞれの話の内容はかなり深刻でも


皆生きている。


どこで見つけて来るの?こんな人

と思うような山あり谷あり崖あり人生

を生きてきた市井の人びと


どっこいそれでも生きている


という言葉が似合う人々がかなりの確率で登場する。


お金がなくて財布に小銭しか入ってない人や


清掃員(私の友人はパートだが本職)しながら

お金を貯めて趣味のイベントに通う人の

幸せな笑顔


することないからと一日川の側に立ってる人


友達が一人もいない人


酔って殴られて寝そべってる人


奥さんに逃げられた人


番組に出るだけあって

皆あまり気にしてる様子はない

本心は気にしたところで

どうもならないのだろう。


「月曜から夜ふかし」

マウントではなく、人の生活って

本当にそれぞれと教えてくれる。

苦しみをスルーして飄々と生きてる人を見ると

自分のクヨクヨがちっぽけに思えてくるのでは?

オレって(私って)それでも

死ぬほどのことじゃないな

と自分を奮い立たせる勇気が湧いて

くるのではないだろうか。


自死した人を否定しない。

身近なところにもいる。

それは一つの尊い一生だったと思ってる。


けど、できることなら生きてほしい。


笑いを取ってるこの番組


もしかして、隠れ主旨は

そこにあるのでは


と勝手に思っている。


マツコと村上の

つっこんでるようでいて、尊重も感じられる

節度と愛あるコメントもさすが。


私自身は、ある時期から悩むことが少なくなった。

最近「人生は悩むには短過ぎる」

という本が書店に並んでいるが

昔からあるこの言葉を実感するこの頃


落ち込んでた内容を思い出すと

軽く10年たってたりするのだから。


ぶるぶるぶる


もったいない。


私も、老後不安なんてことより

最低限人様に迷惑かけない分だけよけといて

楽に生きて、そしてほんの少し(私は人のために

自分を犠牲にしない)子供や誰かを助けられたらと。


引き続き勉強することにしました。