過去の自分がしたことに対して


折に触れて思い出しては激しく後悔したり


謝りたいと思うこと


誰にでもあると思うけど


私が毎回思い出すのが子供の頃に飼ってた犬のチロ

です。


捨て犬を拾って来て飼ったものの


きちんと世話ができず、チロの好物も勉強せず


頑丈な犬小屋も用意せず


ある日チロはいなくなってしまった。


野良犬として捕獲され、かわいそうな一生を

終えたのではないか


気まぐれで残酷な子供に拾われたばかりに


ということに気付いたのは、大人になってからだった。

子供でも動物を責任持って可愛がる優しい子はいるのに。


それから、ナポリのバスドライバー


当時のイタリア添乗は、勝手に土産屋に連れて行こうとするバスドライバーや現地ガイドとの

闘いの日々だった。


なにしろ、あの頃の日本人は金持ち


今の中国人の買いっぷりに

コロナ前、日本の量販店がバス駐車場の土地を購入したことに匹敵する

日本人の「何でも買いたい!」だった。


余談だが、今の日本の50歳以下は現地にどんなに良いものがあってもほとんど買い物しない。

某所の土産屋は日本の観光バスが見えると

入ってほしくなくて

鍵をかけ「閉店」の札を出したぐらいだ(事実)。

各国一等地に日本人用に建ってた

ロンドン三越も高島屋もパリ三越も大丸もバルセロナ三越やマドリード三越

フランクフルトやミュンヘン三越・・・

何もない。

そもそも所得がOECD平均以下の日本人

大多数は、ヨーロッパになど行かないし行けなくなった。

日本国内ですら、ヒルズの高級店の売り上げは

外国人に頼ってると店員から聞いてる。


その日本華やかなりし頃

このナポリドライバーは、日本人グループを土産屋に連れて行って

コミッションをもらおうと躍起になった。


旅程管理者であるツアコンがノーと言うと

他のドライバーは、大抵諦めるのに。

何故そこまで?理由を話してちょうだい!

と怒るこちらに、「子供が5人いるんだ。

ボスがちゃんと給料くれない。自力で稼ぐしかない。」

と、彼はバス会社に電話を始めた。


こういう時、イタリア人の言うことは8割嘘だと

思っていいが、彼の場合本当らしかった。

未熟で人のお財布事情を思いやれなかった若い私は

お客様達のクレームを恐れて

保身のため、頑として彼に協力しなかった。

5日間のツアー終了日、規定のチップを渡し

私のポケットマネーから千円だけつけたが

彼は悲しそうにありがとうと言って帰って行った。


後に子供関係の仕事をするようになって

彼に、というより彼の子供達に対して

申し訳ないという気持ちがこみあげてきた。

もしかするとお腹空かせるほど深刻だったのではないかと。


アフリカなど発展途上国への添乗時のみ

衣類やペン、家の中の不用品をドライバーや

現地の寄ってくる子供達に持っていって渡していたが

イタリアに関しては貧しいという認識がなかったのだ。


怠惰ではなく、働いて尚困ってた子だくさんドライバーに

もう少し何とかしてやれる方法はなかったのか


今でも子供達に謝りたくなる。


ちなみに、土産屋から嫌がられるようになった昨今の

日本人グループだが

トイレ休憩だけはいたしかたない。

きれいなトイレが数揃ってる安全な店に2時間ごとに

連れて行かないとお客様達が怒るからだ。


私は、会社から指定店以外立ち寄るなと言われた時に

あー、そうですか

知らないよ

と、駅の有料トイレに案内して

お客様の大顰蹙を買ったことがある。

ナポリの写真が見つからなかったので

雪の写真

東海岸ボストン

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