イギリスでベビーシッター をしていた時

障害児を持つ親達が、日本への帰国内示が出ると

外交官や銀行、商社でのエリートポジションを捨て転職してまで、

イギリスに残られたことは

何度かブログ記事にした。

理由は、イギリスという弱者に優しい成熟社会で
育てたい
子供が通う支援児学校は本当の意味でのプロ集団であり、
子供が喜んで通う姿を見て

どうしてもやめさせて帰国する勇気はないという

親心でらした。

本当に親らしい親御さん達だったと思う。

自分の地位や見栄よりも、完全に我が子の目線に立っていた。

しかし、日本には反対の親も少なくない。

普通級(学校)にゴリ押しで入れて、
子供に「自分は他の子と同じことができない」というショックを与えてまで

とことん、普通学校に通う子の親でいたいのか

もしくは

支援児学校で、専門教育を受けた教師のもと

ノビノビと指導を受け
(普通校の教師1:生徒30に対して支援校はほぼ1対3)
「みんな違ってみんないい」という

学校生活を送らせて社会生活へと導かれるのか

どう考えても子供のことを思えば手厚いのは支援学校だが

どちらを選択するかは、親の性格によるのではないだろうか。

自分第一に考えるか

子供優先かの。

支援児学校は地域の公立小と違って遠く

送り迎えが大変だから、と正直に

ズボラを告白された方もいたけど、

普通の学校生活を送らせたいという親の気持ちの中には
支援児学校を下に見ている方もいて

だから「そんなとこより、普通学校へやりたい」と

思っているのではないだろうか。

私は、10年ほど前、保育園のアルバイトで担任のサブとして
障害児を主にみていたことがある。

他の子が「センセー、抱っこ」と来ても

障害児にかかりきりとなってしまい、他児は

幼いながらも諦め、寂しい思いをさせてしまったのは
今でも胸が痛む苦い思い出だ。

当時の園長と私達は、この障害児を

親御さんの意向に沿って何とか普通小に入れることに奔走し、
目的は達成された。

それが良かったのかそうでなかったのかは

分からない。

間もなくその子は学校に行かなくなり
転校したことを他の卒園生から聞いたからだ。

あれから、わずかながら経験を積んだ私は

考え方が変わった。

もうそのようなことに手は貸さない。

子供に無理をさせたくない。

そこは譲らない。

支援学校に通う支援児のどこが悪いのか。