○○国は嫌いでも、その国の人が嫌いとは限らない。
北京動物園の大熊猫館(パンダ館)で
地方からパンダ見に来た中国人団体に
突き飛ばされたぐらいである。
ロシア政府は嫌いだし添乗は勘弁だが
ロシア人で嫌な思いをしたことはない。
むしろ好きな作曲家はチャイコフスキーとラフマニノフ
甥のことは「カラマーゾフの兄弟」のアリョーシャみたいに良い子だから
アリョと呼んできた。
サウジアラビア のジャーナリスト殺害事件は
世界を怖がらせたが
私のサウジ男友達は私のことを怖がっていた。
パリでぼったぐりのタクシー運転手とケンカしてたら
恥ずかしがって先に降りてしまった。
私だって少しのことなら黙ってるが何万円と
ぼり方が悪徳過ぎたら闘わねばならない。
彼の財布を盗んだスリを飛び蹴りして
傘でドツキまわしてたら(注:相手は無抵抗)
「ストップ!それ以上暴力ふるって逮捕されたらどうする?」と私を止めたりした。
眉を八の字にして悲しそうな顔で私を見ながら。
とにかく金持ちで感覚がおかしいが
優しくおっとりした人が多かった。
が、お金をお金と思ってない彼らは
私の言動が理解できないようだった。
「いいじゃないか。あげてしまえば。
ここでもめてる時間の方がもったいない。」
「なぜアメリはお金のことでいつも怒ってるのか。
僕のお金なのに。」
そういう問題じゃないといくら言っても通じなかった。
私がつきあいを考えようと思う前に
向こうから着信拒否されてしまったのだった。
ちなみに、この人が以前つきあってた日本人女性と別れた理由も
「気が強くて怖かった」