サラという名前がどの程度ポピュラーなのか分からないけど

 
親しい友人中3人がサラなのです。
 
一人目がステイ先のベストフレンド、サラ。
 
私がこの家にステイして、あーイギリス人主婦の
家にいるんだなあと感じるのは
 
以前のステイ先お向かいのT宅同様
 
常に家の中に生花があふれてるのを見る時
 
花屋から届けてもらってる友達もいるけど
サラは自分でしょっちゅう買ってくる。趣味もいい。
 
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外の窓に注目
 
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窓の外側、庭にまで花を飾る心の余裕
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そして
家の中が常に片付いているということ
 
彼女は実によく働きます。
男の子三人のスケジュールが登校も帰宅もまちまち
郊外のボーディングスクールへ週末送り迎えしたり
大学生の長男は昼起きて来たり深夜帰宅したり
 
その都度、よく食べる三人に
一度も冷凍食品や出来合いのものを出したところを
見たことがありません。
 
そして、庭師や週一度の掃除クリーナー
金曜日に自宅に呼ぶ美容師
など、人手にお金を惜しみません。
 
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毎週金曜日自宅に呼んでヘアケアしてもらうサラ。
美容師さんもとても良い人でした。
 
日本人留学生やワーホリオペアさんたちが
日本人奥さんが長時間こき使うなどと常々愚痴ってるけれど
それはしょうがない。
一般的な日本人は、家庭で使用人を使ったことがないのだと思う。
 
そんな中でも、以前、私がベビーシッターしてた家庭の奥様は別格でした。
幼稚園から学習院、夏休みは別荘で過ごしてたという生粋のお嬢様
ベビーシッターの夕食やお茶菓子をきちんと用意して下さり
帰りはご主人が車で駅まで送って下さいました。
ああ、そういえばあのお嬢様ママも3人の子持ち
働き者だったなあ(しみじみ)
 
サラの家庭(私のホームステイ先)に戻ると
やはり、ベビーシッターや掃除の相場は
一時間£10
サラも5時間ですむ掃除に10時間設定してあげては
1日£100払っています。親切ね!
 
専業主婦なのに随分楽してるわね
と、お思いかもしれませんが
とんでもない!
家が大きすぎて週一度来てもらってるだけでは
足りないぐらい。
後の6日は休む間も無く、掃除に家事に庭の手入れに
手作りおやつなどに明け暮れてますよ。
そしてテキパキと使用人たちにお菓子とお茶を運んでいます。
 
以前、イギリス人夫を持つ日本人主婦◇○さん
(この方はまた極端なレイジーとして
歴代日本人シッターたちから
息子をネグレクトかと心配されている。)が
「ビルダーが、お茶はどこか?と聞くのよ。
頭にきちゃう。」
とプリプリ怖かった。
年下の奥さんだから
「聞かれる前に用意するのが常識ですよ」と言ってあげたかったけど
言えなかった。
日本のお母様も庭の植木屋さんにお茶を出さなかったのかな?
つくづく育ちって大事だとその時思いました。
お金のあるなしじゃなくてね。
 
ナニーの先輩
在英40年のAさんは、貴族のお宅から共働き夫婦家庭まで
住み込みナニーのベテラン
 
この方
ダウントンアビーじゃないけど
とにかくあらゆるタイプのイギリス家庭に詳しい。
長年、寝食共にしてたから当然ですね。
 
もう一人の働く主婦サラ(以前ブログで紹介した癌専門医師)
について
「彼らは本物の上流
奥さんたちの実家も大きくて立派でしょ。
この国のアッパークラスは同じレベルでしか結婚しないものよ。」
 
はあ〜
テレビドラマ見てるみたい。
 
でも、玉の輿ってあるんじゃないですか?
と聞く私に
「だから、それはミドルクラス以下なの。
アメリさんって本当にとぼけてるわね」
といらだち風Aさん
こちらは彼女のようなプロの住み込みナニーではなく
子供といられれば満足という新参者
なかなか細かいところまで分からないし
シッター先は友人ではないので
興味持てないというのが正直な気持ち。
 
そして、三人目のサラ
ご主人亡き後一人暮らしの60代、子供なし。
この人は逆に雇われてる側
友人宅で家政婦をしてる東欧からの移民ですが
この人の趣味はハウスキーピング。
なので天職といっていい。
 
職業柄か、彼女の小さなフラットの中はピカピカ
料理は、プロ並み。
アダルトスクールで、あらゆるコースに参加し
イタリアン、スパニッシュタパスは分かるとしても
中華のビーフンなども絶品なのです。
ケーキは、友人の式でウェディングケーキを頼まれた腕前
お金はないと言うが、いつも楽しそうで
休みの日には美味しいサンドイッチを作って
リッチモンドパークに遊びに来てくれる。
年に4回の海外旅行は
イタリアやスイスなど各地の友人宅に泊まるから
航空券代のみらしい。
彼女も、友人がロンドンに来た時は受け入れてるからお互い様らしく
お金を使わない旅行を楽しんでいます。
 
裕福な専業主婦
専門職の兼業主婦
一人暮らしの家政婦
と、それぞれ全く別世界に生きる彼女たちだけど
 
三人のサラは、みんなバタバタしてない
 
けっこうなスケジュールの中、ゆーったり生きている。
 
見習いたいライフスタイルがそこにありました。
 
最近忙しすぎると彼女たちを思い出します。
 
ピンクのチューリップや黄水仙とともに。