楽しかったイタリア添乗から帰国した成田空港で

 
自宅の鍵を入れたままスーツケースを宅配に出してしまった
 
大バカ者の私
 
都内へのリムジンバスに乗ってから気付いた。
 
すぐに宅配カウンターへ電話するも、
プラス300円を払いに戻らないと当日便への変更は無理とのこと。
 
電車と違って途中下車できないリムジン車内だと
言ってるのに(;_;)
 
要求するには理由がある。
スーツケースは、これまでも、指定しなくとも勝手に早めに当日配達されることがあった。
 
今回も、私は常連の上
ツアーごとにお客様も少なからず紹介してるので
便宜を図るなり融通を利かせてくれるだろうと期待したのが甘かった。
 
向こうの都合では早め配達オッケーでも、
困った客の要望には耳を貸さないという姿勢らしい。
 
ちなみに、私の方は早かろうと遅かろうとクレームなど
言ったことない。
重いものをすみませんと必ず礼を言い
夏なら飲み物のペットボトルなどもわたしたりしてる。
 
なのに、この対応かい?!
業者としてより、その前に人として相手の立場に立って
親身になるという発想はないようだ。
 
ドライなツアコンの私でさえ
今回なぜ鍵をスーツケースから取り出すのを忘れたかというと
 
到着ロビーで解散した後、不安がる高齢のお客様を
宅配カウンターでケアするという
しなくてもいいことをしたことによって
自分のことがおざなりになったというのに。
 
けど、後悔してない。
それがサービス業だから。
 
「300円払わないならダメ」と一蹴して終わらせるよりも
 
私なら上に相談して早めに荷出ししてあげることだろう。
 
しかし、ここでは
 
グリーンのソフトタイプのスーツケースですね
 
と二人の係が目で確認しながら、その後ほっといたのだ。
 
普段、頻繁に利用している客の物と知りながら。
 
その後、鍵なしで自宅に入れないから
ホテルを探すが、土曜日プラス受験時期で
近場は全て満室。
 
一晩外で過ごすわけにいかないから
 
成田から一旦集荷される木場まで自分でスーツケースを取りに行くという私に
 
「スーツケースは夜中12時に着くから無理」と回答し(実際は夜8時に着いていた。
確認せずに回答したらしい。)
 
朝一番にドライバーに電話させますと言いながら
 
かかってこないF通運。
 
こちらから二回電話し、それぞれ40回鳴らして
 
「10時に配達します。」(会社は朝8時から)と気配りなし、
普段どおりの時間帯。
 
家に来いと言ってくれる友人たちの家はそこそこ遠く
体力は残ってない。
 
男友達とは良い関係をキープするため
絶対に泊まらないことにしている。
 
地元の友人は子供の入院で本人病院宿泊中
 
と、あと二人は子供の試験と
 
3LDKマンションに大学生の息子二人で私の方が遠慮させてもらった。
 
最終的に、ファミレスで長時間つぶし、朝6時過ぎに
 
フェイスブックのつぶやき見て驚いた友人が心配して
 
かけつけてくれたのだが(ありがたい。)
 
今回の悲劇は、国立試験中の週末に鍵を忘れたらこうなるというサンプル
平日ならすぐにホテルが取れたんだろうな。
 
私は思う。イタリアはいい加減で悪い人も多いが
 
仕事関係者など縁者は、お得意さんなどが困った時は
 
もっと親身にできることを精一杯してくれる。
 
私も、お客様が困って頼ってきた時は
「できません」のひとことで終わらせるのではなく
ない知恵しぼって今できることは全てやってきた。
 
今回も、安いツアーではなく、30名さまそれぞれ
 
個人的な頼みごとも多かったけど
 
できるギリギリまで尽くした自負はある。
 
ファミレスで時間を潰しながら
 
仕事の前に、一人の人間として
 
困った人の心に添える感性を持てるよう努めようと
 
あらためて思った。
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ミラノ レオナルドダヴィンチ作最後の晩餐
の入った教会
 
呑気に帰国便の時間など考えてたのに
 
この後にこんなことになろうとは
 
これも人生?!