TOUR RECORDで、オーダーメイドのレザージャケットを仕立てました。
今回使用したのは、柔らかく、しなやかなラムレザー。
表から見ると、ブラックレザーのシンプルな革ジャンです。
余計な装飾を加えず、長く着られる一着に仕上げています。
でも、この革ジャンで僕が一番大切にしたかったのは、実は「内側」です。
ジャケットを開いた瞬間に現れるのは、鮮やかなブルー。
そこには、TOUR RECORDを象徴する
青い蝶と青い薔薇を描きました。
青い蝶には、変化を恐れず、いつか大きく羽ばたいてほしいという想いを。
青い薔薇には、かつて「不可能」の象徴だったものを現実にしたように、不可能を可能にする意志を込めています。
外からは見えなくてもいい。
むしろ、普段は見えない場所だからこそ、そこに自分たちの哲学を入れたかった。
僕は革製品の魅力は、完成した瞬間がゴールではないと思っています。
着れば皺が入る。
傷がつくこともある。
艶が生まれ、少しずつ色や表情も変わっていく。
でも、それでいい。
その一つひとつが、その人が生きてきた記録になるから。
新品のときよりも、5年後、10年後。
いろいろな場所へ行き、いろいろな経験をして、その人だけの表情になったとき、この革ジャンは本当の意味で完成するのかもしれません。
楽しかった日も。
悔しかった日も。
何かに挑戦した日も。
この革ジャンと一緒に旅をしてほしい。
そしていつか革に刻まれた傷や皺を見ながら、
「あの頃、こんなことがあったな」
と思い出してもらえたら嬉しいです。
人生は旅。
そして、そのすべてが記録になる。