お疲れ様です。


それでは火傷の続きをやっていきたいと思います。


前回は火傷の程度を確認しました。


市販薬で対応できるのはレベルⅡまでです。


皆さんは、傷や火傷の処置を自分でするとき、どのようにしていますか?


傷や火傷の皮がむけたなどのき、消毒液で消毒しますか?


これ、医療用ガイドラインでは、傷には消毒は不要とされているんです。


理由としまして、消毒液を使用するのと、水道水で洗浄するのでは、感染率に差がないことと、消毒液には、傷を治す細胞にダメージを与える可能性があることがあげられています。


消毒液の使用が必要ない、使用してはいけないということではない、と付け加えておきますね。


ですので、絆創膏や塗り薬などを使う前は、流水で洗浄し、清潔なタオルやティッシュ等で水気を取ってから使用しましょう。


また、消毒液が必要だと思われる場合は、消毒後に流水で流し、拭いて使用すると良いかと思います。


これらは、軽い傷創や火傷の場合です。


熱感のある火傷は、まずは流水で冷やしましょう。


冷やすことにより、火傷が酷くなるのを防ぐことができ、また、痛みを軽減することができます。


部位や範囲にもよるんですが、5分〜30分程度を目安に冷やすと良いです。


範囲が小さければ水道水で十分かと思います。


火傷の症状に水ぶくれがありますよね。


皆さん、これはどうされてますか?


透明な水ぶくれの場合は潰さなくていいです。


冷やして、薬を塗ったガーゼを貼っておきましょう。


キズパワーパッドなどを水ぶくれに貼ろうとする方もおられますが、これは間違いです。


後でまたやりますが、水ぶくれには塗り薬が基本で、キズパワーパッドなどを貼ると、水ぶくれが破れてしまうなどありますので、仕様を推奨しないメーカーもあります。


水ぶくれが濁っている場合は、手を洗い、よく消毒した針などで水ぶくれをそっとつついてください。


中身が出てきたら消毒をする必要はなく、流水で洗い、薬を塗ったガーゼ等を貼っておきましょう。


基本の対応はこのようなものでよいかと思います。


水ぶくれは破ってしまいたくなって、ウズウズしてしまいますが、水ぶくれの中身が白っぽかったり黄色っぽく濁っていなければ破る必要はないと思いますので、あまりつつかないほうが良いかと思います。


では次回も火傷についてやっていこうと思います。