お疲れ様です。


気温の変化について行けていない日々を送っております無気力皆様の体調は大丈夫でしょうか?


では、前回の続きをやっていこうと思います。


前回、痣に効くお薬に使われているヘパリン類似物質には、血が固まらないようにする作用があることに注意が必要だとお話しました。


特に注意が必要なことに、出血性血液疾患などの出血に気をつけないといけない人には使用できませんよ、と書いております。


たかが塗り薬で、市販薬で、そこまで強い薬ではないのですが、念の為やめておきましょう。


ヘパリン類似物質は色々な市販薬に使われていますので、覚えておきましょう。


ヘパリン類似物質以外の成分として、非ステロイド性抗炎症薬も使われていることが多いとお話しました。


ジクロフェナク、フェルビナク、インドメタシン、ロキソプロフェン、ケトプロフェン、サリチル酸、これらは湿布コーナーでよく見る名前ですが、これらが非ステロイド性抗炎症薬です。


非ステロイド性抗炎症薬は、体内で痛みを引き起こす原因となるプロスタグランジンの産生を抑える働きがありますよね。


この働きが痛みに効果を発揮します。


子どもさんに使われる場合や、痛すぎるわけではないという痛みにはサリチル酸の湿布薬が安心です。


打撲や打ち身で青タンんができている場合には、局所的に使用できる外用薬がおすすめです。


湿布を貼るにはアザが小さいものには、ヘパリン類似物質のクリーム、ジェル等が良いかと思います。


アザの色を隠すような色付きのものもあります。


肌が荒れやすい方にはパップ剤か塗り薬が良いでしょう。


出来てすぐのあざには先ずは冷やすことです。


冷す作用のある冷感湿布でしたらすぐにでも使えますが、それ以外は基本、冷やすことから始めます。


冷やしたあと、痛みが残るようであれば非ステロイド性のものを使いましょう。


時間が経ったものであればヘパリン類似物質も使えますし、痛みが収まればヘパリン類似物質でアザの早期解消を目指します。


また、痛くて患部が動かせない、青タンがどんどん大きくなる、腫れが強い場合はすぐさま病院受診です。


さて、前回はへパリン類似物質の注意点を書いておりますが、今回は非ステロイド性抗炎症薬の注意点について書いておきます。


非ステロイド性抗炎症薬は、喘息を起こしたことのある方は注意が必要です。


特にアスピリンに反応が出たことがある方は使用しないようにしましょう。


そして、非ステロイド性抗炎症薬の貼り薬は、直射日光に当たると薬を貼っている部位が炎症を起こすことがあります。


光線過敏症ですね。


ケトプロフェン、ピロキシカム、ジクロフェナクを使うときは、衣類の下に使いましょう。


喘息に関しては、鎮痛剤でも起きることがあるので、覚えている登販も多いかと思いますが、光線過敏症については忘れている方が多い印象があります。


農作業中だったり、運動会や遠足等で使って光線過敏症になってしまったお客さんを何度か見かけたことがあります。


赤くなって湿疹が出て、痒みを伴うこともあります。


もし、光線過敏症の状態になりましたら、ご自分の手のひら2枚から3枚分の範囲を超えるときは直ぐに病院を受診されてください。


そこまで酷くないようでしたら、市販のステロイド薬を薄くのばして塗って様子を見て下さい。


痣に効き目のあるお薬をやってきましたが、果たして効き目はあるのか?という素朴な疑問が残りますよね。


目を見張るほど効き目を感じる!ということは残念ながらないと思いますが、いつもよりも早く痣が薄くなる、という点から、薬なんだなぁ……とやっと実感できると言ったところでしょうか。


それが、使い方によって感じ方が違うので、効かない・効くとなるかと思います。


パップ剤ですと、サロンシップやロキソニン、パテックス、塗り薬ですとアットノン、ヒルマイド、飲み薬ですと漢方なんかがあります。


試しに皆さんも使ってみて、お客さんにおすすめできるのは、自分ならこれだな…というのを探すのも良いかもしれませんね。


では、今回はここらへんで。