お疲れ様です。


前回は番外編と題して登録販売者試験のことに少し触れました。


登録販売者試験のことはこれからも少しずつ上げていこうと思います。


本年度受験の皆様、応援しています物申すびっくりマーク


では、やっと水虫薬の続きをやっていこうと思います。


今回は、水虫の種類による薬の選び方について書いていきますね。


市販の水虫薬の対応ができるのは足白癬のみです。


爪の水虫は受診勧奨一択です。


市販の水虫薬は、病院で処方する外用薬と同じ主成分の水虫薬が数多く市販されていますが、市販薬は白癬菌に効く主成分だけでなくて、クロタミトンやジブカインなど、痒みなどを止める成分も配合されているために、病院で処方される薬よりかぶれる頻度が高いと言われています。


また、足白癬に十分な治療を行うためには、症状がないところを含めて、両足に1日1g、1か月に30g程度の使用量が必要です。


市販薬のほうが安くていいとおっしゃるお客さんがいますが、自分の考えですと、市販薬は保険が効かないため高価ですので、どうしてもけちって使いがちで、症状のある部分だけに使用するなどして、十分な量を使ってないため、治りが中途半端に終わることが多い気がします。


自分の考えでは、市販薬の使用目的としては、足白癬の予防や再発予防の目的で使うことが一番良いと思っております。


病院処方では、予防的使用が保険で認められていませんので、そういった意味で、市販薬ではセルフメディケーションの観点から、水虫薬は予防・再発予防として使うのが一番適していると思います。


さて、水虫の市販薬の剤形はどういった物があるんでしょうか?


軟膏タイプ、クリームタイプ、液体タイプ、スプレータイプの4タイプが主なものになっており、服用タイプは市販にはありません。


では剤形が適する症状を見ていきましょう。


患部がジクジクしている場合は、のびのよいクリームタイプと、患部に触れずに塗布できるスプレータイプが良いです。


ジクジクしているものは、痒みや痛みを伴っていることが多いので、クリームタイプやスプレータイプに加えて随伴症状に対応する成分のものを選びましょう。


幹部がカサカサしているものは、液体タイプやミスト系のスプレータイプが良いです。


カサカサしているものは、角質が剥がれていたりささくれだっていたり、踵ですと皮膚が厚くなっていて衣類に引っかかったりすることがあります。


水分を含んだものを選ぶと、殺菌しながらも角質を潤わせてケアできます。


幹部がひび割れているものは、傷口の中まで菌が入ってしまっている可能性がありますので、そこまで届くものが良いです。


軟膏タイプやクリームタイプのものが良いかと思います。


市販の水虫薬には代表的な成分として、ラノコナゾール、テルビナフィン、ブテナフィン、アモロルフィンがあります。


どれも1日1回の使用で効き目を表すものとなってます。


大切なのは、治らなかった時。


受診勧奨は勿論なんですが、治らなかったときは剤形をかえるのではなく、成分を変えてみることをおすすめしましょう。


あとは、補助的な成分でなにを選ぶか、というところです。


痛みや痒みを和らげる→リドカイン


痒みを抑える→ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン、クロタミトン


炎症を抑える→グリチルレチン酸


清涼感をプラスしたい→l-メントール


硬くなった皮膚を柔らかくする→尿素(傷口には要注意です)


臭いの原因となる菌に効く→イソプロピルメチルフェノール


これらが代表的なものになります。


症状にあった剤形さえ合っていれば、その他の症状に合わせた欲しい成分はお客さんが価格などで決めても良いかと思います。


とにかく始めはどの状態にどの剤形が良いかを頭に入れておきましょう。


それから聞き取りをして、プラスαに補助的などんな成分が欲しいのか、価格帯はお客さんの望むものか、そういった所にちゅういしましょう。


注意点としては、1日1回の者の場合使用方法を守らず2回塗ったところで、治療効果は変わらないという点と、お風呂上がりに使用するのが一番効き目を感じる点、そして症状の有無にかかわらず両方の足に塗ることです。


そして、1か月は続けていただきたい、という点ですね。


あとは、接客回数をこなしていくのみ!です。


夏が終わる頃には、するするとオススメできるようになっているといいですねニコニコ


では、本日はここらへんで。