お疲れ様です。
前回の続きですが、今回は水虫薬を販売する際の聞き取りについて書いていこうと思います。
デリケートな話ですので、恥ずかしがっておられる方もあるかと思いますので、あまり大きな声での会話はしないよう気をつけましょうね
先ずは、水虫の症状を聞き、水虫の種類を見分けなければなりませんので、詳しく聞いていきましょう。
水虫の症状には趾間しかん型、小水疱しょうすいほう型、角質増殖型の3つのタイプがあります。
皮が剥けたり、ジュクジュクするタイプや、ひび割れ、角質が溜まったように見える場合など症状は多様になります。
また、水虫はかゆいものと思われがちですが、実はかゆみを伴う水虫は10%程度なんですよ。
聞き取りの始めには、まずは水虫にかかるのが初めてかどうか、を聞いてください。
自己判断で水虫だと思っているだけで、実は別の病気だったということありますので、周りに水虫の方がいるかとか、水虫をもらってしまったと思い当たることがあるかなども聞きましょう。
次に、水虫の薬を使ったことがあるかを確認しましょう。
市販薬を使っているが治らないとか、病院の薬を使っているが効き目が感じられないという方もおられます。
薬を使っても治らない場合は薬を変える必要かあります。
病院で薬をもらっておられる方は、なるべく同じ病院を受診されるようお願いしたほうが良いでしょう。
市販薬の場合は、今使っておられる薬とは違う成分のものを試すと良いかもしれませんので、どんな薬を使っているかを聞きましょう。
水虫の形状で使用すべき剤形が変わってきますので、どんなタイプの水虫かも聞き取りしましょう。
では水虫のタイプを確認していきましょう。
趾間型とはどんなものでしょうか?
足の指の間の皮膚が白くふやけて、赤くジュクジュクになって皮が剥ける症状がみられ、最も多い水虫のタイプです。
なぜかはわからないんですが(ごめんなさい)4番目の趾間、薬指と小指の間から症状が始まることが多いようなので、どの指になってるのかもチェックポイントとなりえます。
少水疱型はどうでしょうか?
足の裏や土踏まず周辺、足のふちに小さい水ぶくれが複数できることが多いタイプです。
水ぶくれが破れると皮が剥けることもあり、ポツポツとした水疱ができて、痒みが強くなりやすいことが特徴です。
角質増殖型はどうでしょうか?
足底全体に起こり、足の裏が硬く厚くなるため単なる角質の肥厚と間違えやすいタイプです。
ひび割れを伴うこともあり、かゆみは少ないことが特徴です。主にかかとを中心とした足裏に見られます。
このように水虫も色々と種類があり、その種類に合わせた薬選びが大切になってきます。
駆け出しの登録販売者には難しい接客の1つかと思います。
店にヒアリング用リーフレットや、お客様用パンフレットなどあれば、お客さんと一緒に見ながらお話していくのも一つの手かと思います。
次回は水虫の種類に合わせた薬選びについて書いていこうと思います。