お疲れ様です。


前回までは子どもさんの風邪について書かせて頂きました。


大正製薬のパブロンkidsシリーズについて書いておりますが、その薬が1番良いというわけでなく、こういうお薬がありますよ、という程度で書いております。


その他にもおすすめしたいと思っている小児用のお薬もありますので、それはまた次の機会に書かせていただきたいと思います。


4月も半ばになりまして、新しい環境にもそろそろルーティンなどができつつある頃かと思います。


自分の職場や身近な人に「寝付きが悪い」と相談を受けることが増えてきています。


新しい環境になり、体は疲れているのに、考えることが多くて、1度目がさめてしまうと寝られない、というのが一番多いかもしれません。


意外と冷えたとか、意外と暑かったとかで、温度調節が難しいのも原因の1つかもですね。


また、何日も続くということではないけど、睡眠のリズムが狂い、体がスッキリしない等も聞きます。


このような"一時的な不眠の症状"を緩和させるための市販薬が販売されています。


大切なのは一時的というところです。


一時的な不眠とは生活リズムの乱れや心配事で寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりする状態のことです。


一時的な不眠は一過性の不眠とも同じで、一過性の不眠とは、普段は睡眠が正常な人が行き慣れていない土地や、海外旅行など時差のある土地に行った時など、また、試験の前日など特別な緊張を伴ったとき数日間みられる不眠のことです。


不眠症とは、夜間の睡眠についての問題があり、結果として日中の活動に支障が出ることとされます。


不眠は原因はさまざまですが、主なものとしてストレスや病気、生活習慣の乱れ、薬の影響などがあると考えられています。


典型的な不眠症状としては、ベッドに入ってもなかなか寝つけない(入眠困難)、夜中に何度も目を覚ます(中途覚醒)、朝早く目が覚めて再度寝付けない(早朝覚醒)、これらの3つの症状が良く見られます。


夜寝つきが悪い、夜中に目が覚めてしまうといった、睡眠時間が短くなる症状が1ヶ月以上続き、倦怠感や意欲低下、集中力低下など、日常生活に支障をきたす状態になった場合を不眠症と位置づけています。


不眠症は眠れない日がしばしば見られて一定期間続く場合に診断されます。


日本では不眠症を◯入眠障害 ◯中途覚醒 ◯早朝覚醒 ◯熟眠障害 に分類し、それが週に2夜以上〜1ヶ月続く場合を不眠症と定義しています。


また、上記のような不眠症状が3ヶ月以上続く場合は慢性不眠といい、治療が必要となってきますので、必要な診療科を受診されて下さい。


自分の場合は、接客時にお客さんから効く話で程度で分けており、不眠症と一時期な不眠の線引は不眠症状の続く期間と不眠による様々な症状の違いで区切っています。


接客時に、病院(睡眠障害での)受診の有無、どの程度寝れていないのか、またどの程度生活に支障をきたしているのかを聴き取りします。


たまにですが、病院でいわゆる眠剤を処方されてるお客さんを接客する場合がありますが、その場合、薬を売れないことを伝えて、どうしても欲しいと言われたとしても販売しません。


どんなに激怒されても売りません。


理由としては、いくら市販薬がお客さんの判断での購入だったとしても、レジアラートで止まる商品のため説明や聞き取り義務が生じるため、お客さんが病院を受診されているかどうかはわかるわけで、わかっていて販売した場合、責任が取れないというのもあります。


また、症状が睡眠障害の治療を妨げる恐れがあるため、ほとんどの睡眠補助剤・睡眠改善薬(市販薬)の添付文書には、睡眠障害で受診していて薬を処方されている方には使えない旨が書かれています。


商品によって添付文書には、眠気が強くあらわれたり、また反対に神経が高ぶるなどの症状があらわれることがあるとの記載も見られるため、処方薬を飲んでいるうえ、このような追加の症状が現れた場合、健康被害が起こる可能性が強くなります。


接客時に感じる事として多いのが、睡眠補助剤というものがいわゆる眠剤と同じだと勘違いしているお客さんも多いです。


勘違いにより、購入し使用することで、治療が遅くなる場合がありますので、このお薬に関してヒアリングがとても大切だなと感じることが多いです。


また、同じお客さんが定期的に購入される傾向も強いと思います。


レジアラートでもよく呼び出される商品の1つですし、種類が幅広い商品でもあるので、登録販売者の皆さんには興味を持って勉強してもらいたいと思います。


次回は睡眠補助剤・睡眠改善薬についてさらに詳しくお話していこうと思います。