宵に呑まれて | 仮面の裏に

仮面の裏に

徒然なるままに書き殴った文章群

Chopin 
Nocturne №13 Op-48







数あるショパンの夜想曲の中で
個人的に1、2を争うくらい好きな作品です


夜想曲というと
月影が差し込む中 
硝子細工のように繊細で甘美な旋律が揺蕩うような印象がありますが
この曲は非常にスケールが大きくて
寧ろ バラードと呼んでも差し支えないのでは、と思わせるくらいに
密度の濃い曲です



滑らかな漆黒の空を思わせる、どこか泰然とした主題
清浄な響きの中に ショパンの持つ雄々しさを秘めた中間部
コラールが最高潮に達した後は
主題が 厚い和音と秘めた激情を伴って蘇ります
そして
ショパン独特の濁りのある和音進行がうねりを増してゆき
胸の内に押し殺し、堪えていた感情が放たれるようにして
破滅的な終末を迎えます




構成はとてもわかりやすいものですが
弾いてみると クライマックスの持っていき方を考えないと
ただただ暑苦しい演奏になってしまうから難しい…

抑制されつつも
聴く人の琴線に触れる演奏を目指したいですね





という訳で
弾いてみたシリーズ第2弾

拙い演奏ですがごゆっくりお聴きください。





照れくさいからピアノの内側映してみた。