灰色に燃える | 仮面の裏に

仮面の裏に

徒然なるままに書き殴った文章群


クリスマスともなると
街中は賑わっていますね
何時もよりおめかしした女の子たちが
犇めき合っていて可愛らしいです


至る所でクリスマス・キャロルが聞かれる夜ですが
各国ごとに 色々なものがあるようですね






Chopin 
Scherzo No.1 Op.20






水晶の砕け散るようなイントロに
身の置き所がなく疾走し続ける旋律
若きショパンの 未だ洗練されていない
青春の香りが零れます



中間部は全く毛色を異にして
どこか懐かしい
ほんのりと暖かく 
でも揺らいで消えてしまいそうな
素朴な旋律

ショパンの故郷ポーランドのクリスマス・キャロル
「眠れ、幼子イエス」の引用だそうです
蝋燭の灯りがちらつくような
雪が新たに積もりゆくような
左手の伴奏に乗って
祈りの歌が乗っていて
日本のクリスマスでは中々感じられない
信仰の喜び 安らぎの側面に触れたような心地がします



懐かしい歌が途絶え
再び転げ落ちるような絶望と痛みが始まり
息せき切る様に 激情と憧れが綯交ぜとなって
より 強烈な不協和音とともに幕を閉じます
この短絡こそ まさに春を思う時期の焦燥だなあ 
などなど 感じてしまいます





私的青春の一曲。