コーナー路面の縦溝ライディング対処法 | あなたのライディングの悩みを解決! ツーリングで一目置かれる ライディングテクニック法

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コーナー路面進行方向に幅10mm程度の縦溝が切られているところがあります。


このカーブ中の縦溝はグルービング工法といい、

凍結しやすい山間部などにおいて、降雨・降雪時に溝の排水作用によって

ハイドロプレーニング現象の発生予防や凍結防止の目的で加工されています。


この路面上では前輪が溝に取られる感覚になり、

これに恐怖を感じ、速度を落としてしまっている方も多いはず。

怖いと上体に力がはいるので、

ハンドルを押さえてしまい、セルフステアリングが機能しなくなり、

車体はさらに曲がらなくなり、より傾けねばならなくなります。



話はそれますが、バイクの原理からお話すると、

バイクは後輪を主軸に走る乗り物
です。

「後輪が駆動のため、前輪は旋回(コーナリング)のため」、

と思っている方が多いと思いますが、残念ながらそれは間違いです。


バイクは後輪メインのの一輪車のようなものとも考えられ、

前輪はそれに追従している補助輪にすぎません。

どのバイクも後輪が大きく太いのが、なによりその証拠、理由です。


路面状況が良い場合、あまり気にすることはありませんが、

路面状況が悪くなるほど、後輪主導でのライディングが必要になっています。


例えば、先の路面の縦溝に対処するため、前輪に頼る走りをすれば、

前輪が取られ、それが車体バランスに影響を及ぼします。


縦溝路面が現れた場合には、ステアリングに体重をかけるのを止め、

前輪をフリーにしてあげることです。


前輪が振れても、ステアリングに依存しなければ、

勝手にステアリングはバランスを取って追従してきます。

ニーグリップで車体と上体の一体感を保ち、振れを吸収しながら、

後輪だけの一輪車に乗っている感覚でライディングします。

コーナリングでは、リヤブレーキを少々引きずるか、

アクセルを若干開けた加速状態で駆動力をかけることで、

後輪に荷重が加わりずっと安定してきます。


特に下りコーナーでは荷重が前方に移るため、

後輪荷重が抜けやすい状態になります。

そのため、やや後ろ目に座り後輪荷重を増やすこと、

またステップに体重をかけないようにして、

シートの1点に確実に荷重し後輪荷重を高めることで、

振られやすくグリップ感が薄れる縦溝路面を

安定してグリップさせることができます。



一度縦溝路面や良好でない路面で試していただけると、

後輪主導のライディングがいかに理にかなったものと実感でき、

通常のライディングでも大いに役立つはずです。