今日は庭の手入れを。

土を入れたり、草むしりしたり。

モミジもヤマアジサイも芽がついてきた。春の気配。

 

所どころ苔が痩せている。

が、いつも苔を採取している場所に行くと、もう全然無かった。

私が取り尽くしてしまったせいか。

かといって、園芸店で買うと高い。小さなパレット1つで1500円もする。

これはもう新しい苔場を探しに行くしかない。

 

ということで、スーパーカブ出動。

近所で苔のありそうな場所を探して、うろうろと。

北向きの斜面とか、橋の下とか、古い石やコンクリート、湿気の多い場所を、思いつくままに走る。

こういう散歩にカブは最適。

 

伊吹せんろみち。

セメント専用鉄道の廃線跡。

苔関係なく、好きな雰囲気。

 

中山道柏原宿の一里塚。

古くからある場所にはあるかな、と。

 

中山道醒井宿の地蔵堂。

燈篭とか橋の欄干とか。

素晴らしい苔。…だけど、さすがに採れないな、こんな観光地から。

 

橋のたもとに見つけた、小さな地蔵さん。

…がメインではなく、横っちょの苔が目当て。

 

探せばいくつか使えそうな場所が見つかった。

誰もこんな目線でバイクに乗ったりしないだろうけど。

ちょっと不審者っぽかったかな。

6月の北海道行きのフェリーの予約を取ってしまった。

もう後には引けない。

引くつもりもないが。

 

悔いのないツーリングにしたい。

バイクを直して。

装備を整えて。

 

とりあえず、北海道のツーリングマップルを買った。

これだけで酒が飲める。

うふふふふ。

 

昨日なんて、楽しみすぎて、全然眠れなかった。

遠足まで2ヶ月半あるのに。

ワクワクがすぎる。

コーヒー飲んで、そろそろ帰ろうかと。

帰り道も、前を走るサトシ+VストロームSXは気持ちよさそうに飛ばしていく。

私+VTRはついていくものの、どこか違和感を抱えたままの走行。

どんどん状態が悪くなっているような感じもする。

バイクは工業製品なので、部品さえ交換すれば修理は可能なのだが、このバイクにお金をかけることに躊躇してしまう。

状態は悪いし、基本アニさんのバイクということもあるし。

 

仮に北海道に行くとして考えてみる。

何が問題か。まずは時間とお金。そして家族と仕事の相棒の理解だ。

仕事は何とかなるか。急ぎの依頼も無いし。

お金は…、まぁギリギリか。余裕は一切無いが。

 

あとは、どのバイクで行くか。

2020年にはYZF-R1で行ったが、あれはそもそも長旅が得意なバイクではない。

荷物が積めないし、大型バイクはコストがかかる。

タイヤも換えたばかりで、あの広い北海道なんか行ったら、すぐ寿命を迎える。

かといって、80ccのKSRと、50ccのスーパーカブは論外だろう。

実は、サトシと同じVストロームSXが欲しいと思っている。

が、それが買える資金も今は貯まっていない。来年ならあるいは、と思うのだが。

 

行くとしたら、このVTR250しかない。

愛という名の資金を注ぎ込んで、本気で直すか。

タイヤを新品にして、錆びてオイルが漏れるフロントフォークをオーバーホールして、凹んだタンクはヤフオクで程度のいい中古でも探して、この前壊れてしまったキャリアを再び付け直して。

サイドスタンドも短いものにしたいし、できればリアの車高を上げたい。

ハンドルもやや曲がっているし、スイッチボックスも動きが渋く、スロットルはスプリングが戻らない…。

果たして全てやれるのか。

 

薄墨街道、西美濃お茶街道、池田ふれあい街道。

気持ち良いワインディングをつないで、仲間と走るツーリングは楽しい。はずだ。

しかし心の片隅に、モヤを抱えて、悶々と走る。

滋賀県、我々の地元。「ライダーズハウスいぶき」に帰ってきた。

しばらく外でバイク談義をした後、「茶でも飲んでくか」と。

 

北海道かぁ。

それは走りながらずっと考えていた。

今日行ったのは砂防ダムだったけど、心は北海道に向いていた。

バイク修理には、かなりお金がかかりそうだ。

だが、仲間と行ける北海道は今年しかない。

仲間の柴さんの定年退職祝いの企画でもある。

それに乗り遅れてもいいのか。

誘われたら断らない、がポリシーじゃなかったのか。

それより何より、みんなと一緒に行けば、楽しいに決まっているのだ。

それを逃してもいいのか。

 

試されているのは「愛」

VTR250と私の間に愛が生まれるか。

そこに愛はあるんか。

 

そんなモヤモヤをサトシに相談する。

いや、相談になっていなかったかもしれない。

「どうせお前も行くに決まってるやろ」と。

そういう妙な信頼はあるらしい。

 

そうだな。考えたってしょうがない。

行こう、北海道。

 

そう思うと、それ以外の選択肢は始めから無かったような気がしてくる。

そうと決まれば、悔いのない北海道にしたい。

やるべきことは山のようにある。

試される大地に、早くも試されている。

そこに愛はあるんか、と。

今日のツーリングは、私に北海道を決意させるための、サトシの策略だったのかもしれない。

まんまとハマってやろうじゃないか。

待ってろよ、北海道。

横山ダム沿いは改良前のぐねぐねワインディング。私の大好物。

後ろから見るサトシ+SXは気持ちよさそうに乗れている。人間とバイクの、得も言われぬ一体感がある。

それは単に運転技術の話ではなく、気持ちが伝わる走りというか。愛車への「愛」を感じる。

工業製品で「愛」が付くのなんて、バイクとクルマと自転車ぐらいか。家ですら愛家とは言わない。

その愛が、私とVTRの間にはあるのか。

 

このVTR250はアニさんが連れてきたバイク。

長い間ずっと乗られずに、軒下に放置されていたものを譲り受けたもの。

タンクは凹み、あちこちに錆が浮く。少し手を加え、乗れるようになったとはいえ、あまり状態がいいとは言えない。

ネグレクトを受けた娘を預かることになった里親の気分、とでも言おうか。

いや、そもそも私のバイクでもなく、アニさんのものだ。共同で保有している雰囲気だが。

VTR250は世間的には評価の高いバイク。そして私はVTR1000Fという兄貴分のようなバイクに長く乗ったというつながりもある。

しかしこのバイクは私には合わないんじゃないか、という気持ちがずっとついて回る。世間の評価がどうとかは、私には関係ない。

大事なのは、最初に惚れて付き合い始めたのかどうか、ということ。

知らぬ間に近くにあって、気軽に乗りやすいから乗っているだけであって、愛情は育っていないのではないか。

悶々とする私の気持ちなど知らずに、前のSXは軽快に走る。

 

谷汲山華厳寺の前では桜が咲いていた。

R157に入ると根尾谷の向こうの能郷白山は、名の通り雪で真っ白に見えた。

何と贅沢なツーリングか。

あー、分かち合いたい。インカム欲しい。

 

薄墨桜の辺りから支流の谷に入る。その道の突き当りが目的地。

鷲巣谷第1砂防堰堤。

おお、これはいいぞ。

古い石積みの砂防ダム。その滝の下を通過できる構造になっている。

左岸でバイクの写真を撮っている若者たちがいる。

三脚立てて撮っていたり、みんな「愛」がありそう。

 

よし、じゃあ我々は向こうで撮ろう、とバイクを移動させる。

狭いトンネルを抜けて右岸へ。

おおお、これは映える。自画自賛のいい写真が撮れた。

 

滝裏でも撮る。

これもなかなか。

 

サトシ+VストロームSXも。

楽しいな、ここ。

バイク乗りばかり集まってくるが、地味に人気スポットなのか。

サトシはライハのお客さんに聞いたのだと。ライハのコミュニケーションは良いな。

 

目的達成。

「これからどうする?」「温泉でも行くか」「よっしゃ、それにしよう」

ということで、根尾の道の駅に併設される温泉へ。

で、行ってみると、「休業中」の看板。

うーむ、まぁしょうがないか。

上手く行かないこともツーリングあるある。

それでも仲間と走るツーリングは、楽しい。

「ライハいぶきツーリングクラブ(仮称)」のメンバーで、6月に北海道にツーリングに行くという。

それでみんな盛り上がって、最近グループLINEがピロピロ鳴る。

いいなぁ、と思う。

私ももちろん誘われているが、6月の私がどういう状況になっているのか全く分からない。

北海道となれば、時間もお金もかかるので、おいそれと返事できるものではない。

というか、無理じゃないかと思っている。

ここまで余談。

 

「明日走りに行かんか?」とライハ・サトシに誘われた。

誘われたら断らない、がポリシーなので、もちろん行く。

が、とても疲れていたので、「プランはおまかせでいいか?」と丸投げしてみた。

さてどうなるか。

 

で、よく晴れた朝、サトシがウチにやってきた。

去年買ったばかりのVストロームSXに、日帰りツーリングとは思えないほど荷物満載で。

聞けば、「北海道ツーリングに備えて、いろいろ確認したい」と。

ちきしょう、浮かれやがって。

 

今日は本巣市の砂防堰堤に行くことになった。私も行ったことないが、結構な映えスポットだそうだ。

私はVTR250でついていくだけなので気が楽。

ということでまずは米原駅方面へ。ん?全く逆方向だが。

友達の息子に新しいヨーヨーをプレゼントしに行くのだという。

さすが、のっけからサトシらしさ全開。

 

最初の交差点をサトシ+SXは軽快に曲がって行く。荷物満載だというのに、行くじゃないか。いいね。

前回、サトシとツーリングしたのは半年前だが、あの時より明らかに乗れている。

それに比べ、私+VTRはあまり乗れていない。悔しい。

さてその友人宅。

1つ年下のタク。私と同じ小学校出身で、会うのは子供の時以来。昔話で盛り上がる。

少し話すだけで、今もいい奴だということが分かる。それが嬉しい。

また会うことになりそうな予感。子供もヨーヨー喜んでいて何より。

 

タクに見送られて再出発。

まっすぐ岐阜県に向かう、のではなく琵琶湖岸を北上するという。おもしろいルートだな。自分では思いつかない。

やや肌寒いが、素晴らしい快晴。走り慣れた湖岸道路が超キモチいい。

山本山の辺り、歩道脇のスイセンが花盛りで、湖面とのコントラストでとても美しい。バイクを停めて写真を撮りたい。

が、ソロの時と違い、マスツーリングではなかなかバイクを停められない。

インカムが欲しくなる。そういえば北海道組で、メーカー揃えてインカム買ってるとか。浮かれてるなぁ。いいなぁ。

 

木之本からR303で岐阜県へ。

あれ?この道こんなに気持ち良かったっけ。

それは前を走るあいつの気持ちが伝わってきたからかもしれない。SXが北海道を走っている姿が見える。

R303はやや高規格のゆるいカーブが続くワインディング。そういえば北海道にこんな道、結構あるな。民家が無くて、ずっと森の中で。超超キモチいい道。

まずい。私も北海道病に罹りそう。

道の駅「夜叉ヶ池の里さかうち」到着。

 

昼食。私は「ジビエステーキ丼」を。

ジビエは鹿肉かな。激ウマ。でも器デカすぎね?

バイクはいい。旅はいい。そして仲間と走る旅は、さらにいい。