バックミラーを交換したVTR250。
その角度を合わせるには、実際走るのが一番。
6角レンチをポケットに忍ばせて、走り出す。
暑い。
もう18時になろうというのに35℃の表示。
地球がおかしい。
それでも夕陽の美しさと少しのもの寂しさは変わらない。
その方角へ導かれるように、バイクは走る。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240708/02/touring55go/a7/39/j/o2284171315460617373.jpg?caw=800)
交換した右手のブレーキレバー、左手のクラッチレバーには、6段階のアジャスターが付いていて、ちょうどいい操作感を作れる。
しっかり走りたいYZF-R1はやや遠目にしてあるが、気楽に乗りたいこのVTRではやや近めにセットする。
ミラーの角度は、調整しなくてもいい角度になっていて、リラックスした姿勢でよく見える。
琵琶湖に出た。
日は隠れた。
ミラーの位置が低くなり、カッコよくなったと思う。
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奥琵琶湖方面へ。
純正ミラーは高い位置にあり、昆虫の触覚みたいだったが、このミラーはローアングルから写真を撮っても、車体との一体感が増した。
こうやってバイクの写真を撮るのが好きなので、やっぱりカッコイイ方が嬉しい。
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パークウェイのゲートはもう閉まっている時刻、今日は道の終点、菅浦集落へ。
1966年までは船でしか来れなかった菅浦は、古くからの水辺の暮らしがよく残っている。
私的に滋賀県No.1情緒的集落。
波除けの石垣、狭い生活道路、板張りの古い民家。隠れ里とも言うべき、良い雰囲気。
ミラーに求める性能として、旅に似合う佇まいかどうかも大事。か。
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あと駐車時の、ヘルメットを掛けるのも、ミラーの大事な役割のひとつ。
須賀神社の前で停めて、ヘルメットを掛けてみる。
うん、悪くない。
この神社はかなり前に一度行ったが、坂を登った上の方は土足禁止だったはず。
素足で参拝する風習が残り、手水舎のところにスリッパが置いてあった。
今でもそうなんだろうか。
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集落入口の木。
ヘルメットを違う角度で置いてみる。バーエンドミラーだとこうはいかない。
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漁港。
ここは陸の孤島でもあったが、逆に水運が発達していたとも言えるか。
琵琶湖特有の浅くて小さな船が並ぶ。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240708/02/touring55go/55/71/j/o2284171315460617953.jpg?caw=800)
集落の東端。東の四足門。
どこもかしこも情緒ある風景。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240708/02/touring55go/fb/88/j/o1612120915460618001.jpg?caw=800)
青い花と古い民家。
こうなると、もうミラーの性能がどうこうではない。
普通に、気に入った風景を探したい。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240708/02/touring55go/02/aa/j/o2284171315460618045.jpg?caw=800)
帰り道は、やっと気温が落ち着いてきた。
風を受けて走るのが気持ちいい。
帰宅するのは20時頃になってしまうか。
それでも日は長いし、例え暗くなっても命の危機を感じない。これは夏の良さ。
今日はミラーとレバーの角度調整のためにバイクに乗ったはずなのに、まったく違う気持ちになっている。
旅はいい。そしてバイクはいい。
本当はもっと遠くへ行きたい。もっと長く旅をしたい。
今の忙しい日常が落ち着いたら。